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2013.03.25

器用、不器用、自然、不自然

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左は3月22日付、第15回(2013年)台北電影節のプロモーション画像→公式発表の記事。リンクした公式サイトの画像はとても大きいのでご覧になってみてください。今年の電影大使(例年発売日にはチケット販売に借り出されて売上増に一役買ったりする映画祭のイメージキャラクター)を務めるのが張孝全と郭采潔(アンバー・クオ)。2012年の主演男優賞&助演女優賞コンピです。ここでは写真1枚のみですが、4月には陳映蓉(DJチェン)監督、周宜賢(パトリック・チョウ)撮影、音楽Solerという《騒人》チームでこの宣伝映像が発表されるそうです。郭采潔のショートカットは、昨年もそうでしたがとても似合っていて素敵だと思います。張孝全の造形については特に感慨はありません(笑)。

右は3月21日に公開された、雑誌『マリ・クレール(美麗佳人)台湾版』の20周年企画の1つである、いわゆる微電影(Dare To Love勇敢去愛)からの画像で、『台北の朝、僕は恋をする』の陳駿霖(アーヴィン・チェン)が監督。前回の《小幸感》と違ってこちらの方は映像そのものにCM臭はなく短いので、なかなか楽しく見ることができます。張孝全と張鈞甯(チャン・チュンニン)が「練習」する劇中劇はほとんど台詞など決められておらず即興部分が多いとのことで(→記事)、張孝全ウォッチャー的な見どころとしては、『GF*BF』で王心仁に「世界の愛の言葉」を教えた陳忠良よろしく、"I Love You"を各国語で発している部分だと言えるでしょう(「前の仕事で身に付けたスキルを活用してみました」?)。造形については敢えて何も言いますまい(笑)。

特にこの動画を見ていて改めて感じるのはやはり、張孝全という人は余り器用な人ではないのだな、ということです。才媛、張鈞甯がするりと美しく虚構の寸劇を演じるのに、張孝全の登場場面のところどころで、何と言うか、わずかに虚構の世界に亀裂が入るような感じがします。「どこ」とはっきり言えるような明確なものではないのですが……。それを不器用というのか自然体というのかはわかりませんが……。

もしかするとそういったギャップは、『GF・BF』での桂綸[金美](グイ・ルンメイ)との共演においても存在したのかもしれないなどと考えてみたりします。

こんな与太話のところでプロの方の書かれたものをリンクするのは本当に申し訳ないところですが、おそらく「女朋友。男朋友」で検索をかけた方なら全員が読んでいらっしゃると思う「香港電影放浪録」の素晴らしい『GF*BF』評(←実はこちらにコメントさせていただいたのは自分だったりします……)において、終盤、「俳優」張孝全に注目した部分があります。それは映画評の一部として効果的に機能しているのはもちろん、彼のファンにとっても、とても嬉しくとても納得のいく部分です。

ご覧になった方も多いと思いますが、こちらのブログには張孝全についてもまだまだ興味深い可愛いエントリがあって(こちらや、こちらなどなど、これ以外にも……)、そこで描き出される彼と、筆者の方のウィットのきいた短文が大好きです。




20130512

(2013/05/12)追記
◆上で書いた2013年台北電影節の公式プロモーション映像(陳映蓉(DJチェン)監督)が5月7日から見られるようになっています→台北電影節形象廣告《逍遥上路》30秒版同90秒導演版。女性1人&男性2人のバンドのツアーを追ったドキュメンタリーという設定だそうです。公式サイトに記事もあります。張孝全はここでも、まだ自分が抜けていないような感じがするのは気のせいでしょうか。

◆ほかに、陳妍希(ミシェル・チェン)のニューアルバム『Me, Myself, and I』のうちの1曲(『方向』)のMVに出演(→記事)とか、映画雑誌『cue』の隔週誌(CUE電影生活雙週刊)の創刊号の表紙を飾ったりとか……(グラビア写真はこんな感じのようです)。表紙の彼のすぐ両脇の2人はモデルさんのようですが、桂綸[金美](グイ・ルンメイ)と鳳小岳(リディアン・ヴォーン)にわざと似せた感じがしなくもない……。彼は、このところ大きな仕事の合間のようで、細かい仕事をこなしつつ微博もまめに更新しています。

ここの記事はいっそのこと、永遠に追記して、張孝全お仕事大全みたいにするか(笑)。←いや、きっと途中で追い切れなくなるので、「大全」はやめておこう。……単に、ちょっと韻を踏んでみたかっただけです……


Thestolenyears01
2013年6月9日追記
◆前にべつの記事でも書いた《被偷走的那五年》(黃真真監督)は、今年6月15日から始まる上海国際映画祭のコンペティションに選ばれています→こんな感じです。記憶喪失モノ?  上に張り付けた画像は公式微博より

2013年6月18日追記
◆上海国際映画祭にて→記事

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コメント

「蔡李陸咖啡商號」のリンクをありがとうございます。
ウェブサイトの地図を見ていたら何だかドキドキしてきました(笑)。
真夏の白昼、17歳の張孝全が路地を駆け抜ける姿を幻視しそうな……。

《失魂》は、たとえ張孝全が出ていなくても楽しみですが
彼待望のサスペンスということでもあり
(おそらく)青春ドラマでも恋愛ドラマでもない
独特の監督の世界にどんなふうに納まるのか見ものです。
少し心配だったりもしますが……。

>今もどこか逃げ腰で、迷っているのも魅力かもしれません。
>弱さがむき出しなのに、本人は気付いていない。

そうですね。おっしゃるとおりです。

そういう弱さがスタイルになっている俳優さんというのも
いらっしゃると思うのですが、彼の場合にはそういうものでもなさそうです。

貪欲さの対極にある、とはいえ、ストイックとも違う。

その弱さや迷いが演じる役柄に陰影を与える場合もあり
そういう役柄であればうまくいくのでしょうが
それがいつも通用するとは限りません。

しかし彼に興味を持つ者にとっては
そういう部分にとても引き付けられます。

『午後3時の初恋』(《沈睡的青春》という原題の方がずっといいですね)、
平渓線の風景が美しく
2人の男の子を演じる張孝全が見どころでもある小品で
実は劇場公開されたときには見損ねてしまったのですが
DVDで見るにつけ、こまごまと発見があったりします。

張孝全のプロフィール写真としてよく使われている1つは
この映画の中のバスに乗っている場面。大好きな一瞬です。

過分なお褒めに恐縮至極です。

張孝全、次回作の「失魂」も楽しみですね。鍾孟宏に王羽。勉強にならないはずがありません。
今もどこか逃げ腰で、迷っているのも魅力かもしれません。弱さがむき出しなのに、本人は気付いていない。
監督次第で大化けする予感もします。林青霞がひとこと「ダイヤの原石ね」と言ったそうですが、果たして何色の輝きが出てくるか。

個人的に好きなのは「沈睡的青春」です。自己主張があまり強くない彼が、珍しくいろいろ模索して演じているようで。
以前ブログに書きましたが、機会があればぜひ「蔡李陸咖啡商號」のあたりを歩いてみて下さい。
張孝全、張震の母校・復興商工のすぐ近くにあり、いろいろ想像をかきたてられます。がんがんに暑い夏がおすすめです。

http://www.tsaileelu.com.tw/

初めまして。こちらこそありがとうございます。
こんな記事で勝手にいくつもリンクさせていただいたにもかかわらず
お越しいただき本当に恐縮です。

3年以上前にツイッターを始めて、といっても発信はごくわずかで
ほとんど情報収集ツールとして夢中になって使ってきたのですが
それに反比例するように
いわゆる「ネットサーフィン」(←今もそう言うのでしょうか?)やら
「ニュースサイトチェック」やら「ブログめぐり」をしなくなり
映画関係のサイトに積極的にアクセスすることも少なくなっていました。
(この自分のブログも3年以上放置の状態でした)

それらを再開するきっかけとなったのは、昨年の春
仕事から帰ってたまたまつけたテレビの台湾ドラマで再会した張孝全。

もちろん「空白」の間に全く忘れ去っていたわけでは決してなく
2003年のニエズ以降ずっと大好きな俳優であることに変わりありません。

その彼と再会しニュースサイトなどのチェックを再開するとほぼ同時に
《女朋友。男朋友》の情報が入ってきて
夢中になって追いかけて、はては台湾までひとりで見に行って……。

その映画の世界を
一番素敵な言葉で語ってくださったのが「香港電影放浪録」(遠海安さん)。

先日の大阪の映画祭で上映され、いくつもの感想が書かれ
興味深い視点を持ったものも見かけましたが
やはりその素晴らしさは(自分などが言うまでもなく)際立っています。

今では《女朋友。男朋友》や張孝全の記事に限らず
更新を楽しみに読ませていただくようになりました。


張孝全はまだまだ発展途上の役者であり
一作一作と成長の過程を見られることは
ファンとしてとても楽しく幸せなことです。

今回の『GF*BF』は
彼にとって特に大きな一歩だったのではないでしょうか。

そして今は、これまでの彼のキャリアの中で
最も良い条件で仕事ができる環境……
「風が吹いている」時期にあるような気がします。
10年間がんばって実績を積んできた証かもしれません。

今後、彼がもっと大きく化けるのか
適当なところに落ち着いてしまうのか
あるいは消えてしまうのかは
予測するすべもありませんが……。

意外な面、「らしい」面
これからもたくさんの作品の中で見せてほしいと
貪欲なファンは願ってやみません。

初めまして。拙ブログをお読み下さりありがとうございました。
張孝全、いい俳優ですね。つぶやきも微笑ましく、いつもニヤリとしてしまいます。
器用な俳優ではないかもしれませんが、マイペースで演技を続けてほしいです。

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