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2009.01.03

ごあいさつに代えて

謹んで新年のお慶びを申しあげます。

Brideshead1_2

世の中、目出度いという感じは全くありませんが、ごあいさつに代えて、せめても美しい(「美しいだけ」との声もある)、映画版《Brideshead Revisited》の画像を貼ってみました。あちこちで書かれていますが、DVDスルー(3月発売)だそうですね。

先日、確かラジオのパーソナリティだったかと思いますが、 "Think global, Act local" という言葉を取り上げていました。1つの生き方の規範とでも言いましょうか……。"Think global" というのは文字どおり、「世界のことを考えよう」です。が、「実際の生活(行動)は "global" ではなく "local" で行こう」という、グローバル化の進む世界へのアンチテーゼとでも言うような考え方です。今の我々の生活はどちらかというと、"Think local, Act global" になってしまっていて、自分の身の回りのことだけで一喜一憂しつつ、暮らしはグローバル化の"産物"にあふれている。それを少し変えてみよう、と……。"Act" に関しては、地産地消というやり方も既にありますね。

ただ "Think global" というのは、地球環境とか世界経済とか、そんなことのみを意味するのではなく、視野を広く持ち、目先の損得に左右されない価値観を持とう、ということでもあるのではないかと思います。逆に、"Act local" によって「落ち着け。頭でっかちになるな。まず自分のできる範囲のことをちゃんとしろ」と言われているような気もします。

何を言おうと、あくまでもミーハーなエンタティメント・ファンであることがベースの筆者ではありますが、そのときそのときの特定方向にエネルギー(「愛」とも言う)を注ぎつつ、いくらかはまともなヒトになっていければいいなぁと思う年のはじめです。

2008年は、みなさんご存知のとおり更新状況がこの体たらくゆえ、例年のような直接的にこの場を通じた新しい出会いはなかったのですが、間接的なきっかけで、長い間拝見させていただいているサイトの管理者(作成者)の方と、東京国際レズビアン&ゲイ映画祭でお会いすることができました。

2008年のTILGFFは「重厚なテーマを扱ったドキュメンタリー」と「(良くも悪くも)フィクション性の強いドラマ」とが織り上げた絢爛たるラインナップでなかなか見応えのあるものだったと思います。今でも印象に残っているのは、重いテーマを軽やかに仕立て上げた、イタリアの同性婚(パートナーシップ)法に関するドキュメンタリー、『パートナー法は突然に』です。見た後に、お会いしたその方がおっしゃっていた、いつかは同性愛者の離婚というのも映画のテーマとして出てくるだろう、といった発言にはまったく同感でした。イタリアという、キリスト教の総本山を抱える保守的な国でのパートナー法成立の困難は推して知るべしなのですが、しかしそれを「タブー」とはせず、賛成派と反対派が街じゅうにポスターまで貼って、パートナー法についての主張を打ち出しているところに、まず感嘆しました。強烈に保守的な人の声までを、きっちり映像にのせているところも凄いです。日本で言うなら何か、靖国神社に関するドキュメンタリーでも見ているような気分になりました。まあ、靖国ですら日本ではタブーの部分が大きいのですが……。それから、スペインのサスペンス・コメディ、『チュエカタウン』。ゲイ男性のカップルが主役でありながら、周辺の年配の女性たちが大活躍する盛り沢山な爆笑物語ですが、「ゲイはファッションも生き方もおしゃれ」という、(日本ではまだまだ一般的とはいえませんが世界的には)一般的な見方を蹴散らして、「ゲイだってかっこ悪くていいんだ。肩の力を抜いて普通に楽しく暮らしていいんだ」ということを主張した、非常に画期的な内容のオチに目を見張りました。日本は完全に周回遅れだな、と……。

ということで、こんなところまで読んでくださったクールなみなさま、毎度のことながら、本年もまた、冷たい目で変わらず見守っていただけたら幸いです。

あくまでも希望ではありますが、ことしは少し仕事を放っぽって、気合いを入れて書きたいと思っております。


以下はまた、ごあいさつに代えての映画《彈.道》の画像になります。

Ballistic1

前の記事のコメントにも書きましたが、昨年11月に香港で公開された劉國昌監督の《彈.道》(画像上)が、いよいよ台湾で1月9日に公開されます。2004年の陳水扁総統狙撃事件を扱ったかなり政治色の濃そうな作品で、すでに香港でご覧になった方がネット上に記事を出されていらっしゃるようですが、スコーンと楽しめるエンタテイメントではないようです。まあ、重くて苦しいのは台湾映画の常なので、それはそれで「らしくて」良いのではないかと思いますが、はたして作品的にはどうでしょう。 え? 《彈.道》は台湾映画ではない? まあ、全編台湾ロケ、台湾俳優が大勢出ているのだから、「台湾風」ということでお許しください。

主演はもちろん、任達華(サイモン・ヤム)と張孝全(ジョセフ・チャン)。孝全クンは今や日本ではすっかり、ジョセフ・チャンで定着したようですが、日本語の台湾芸能ニュースに出てくるのはジョセフ・チェン(鄭元暢)ばかりなので、いつもがっかりさせられます。しかしテレビではなく映画で、しかも今回のようなハードな作品と、お得意の青春物にバランス良く出演し活躍してくれるなら、ファンとしては嬉しい限りです。映画はどうあれ、任達華と張孝全の共演なら、取りあえず見てみたいと思うところなのですが、その上今回は、脇を固める台湾俳優の中に、張先生こと沈孟生と、阿青父こと柯俊雄が出演しております。

そんなことから、ここで画像を貼ってみる気になりました。
(画像はすべて公式サイトのリンクから)

Ballistic2Ballistic3
<左>任達華と張孝全、<右>柯俊雄

Ballistic4Ballistic5
<左>張孝全と(もしかしたら戴立忍?←違っていたらすみません)
<右>沈孟生


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