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2006.09.11

近況的

いや、近況欄に書くような内容です。

やっと、PCの修理があと10日~2週間ほどで終わるとの連絡あり。Win95の先代PCは見づらいし打ちづらいしで、ここ2週間以上、自宅PCでは最低限のことしかやっていない。

9月3日に見にいった『ディア・ピョンヤン』は、素晴らしい作品だった。朝鮮総連幹部を父に持つ娘が、映画監督として、父の生き方を中心に、母と、そして平譲で暮らす3人の兄とその家族の過去と今を、まるでプライベートビデオのような、家族ならではの近い位置からの映像と、監督自身のモノローグで綴るドキュメンタリーで(でも、もちんそれはアマチュアビデオのようなものでは決してなく、プロのつくったれっきとした「作品」で)、同じ日本で暮らすある家族の「特殊」で困難な状況(とはいえそういった人々は日本に多くおり、しかもその「特殊」な状況をつくった元凶は、この日本である)を知らしめる社会的な意義とともに、家族や、人間の生きる上での矜持、そして父娘の和解を描いた普遍的な物語として説得力を持っている。

実際、「作られた」泣ける映画などより、よほど泣ける(別に、泣くために映画なんか見にいってないが……)。朝鮮半島、特に北に対する日本(や多くの国)のこのところの空気は、ムスリムの人々に対するそれと同じようになてきていて、そんな中で、この作品が訴えるものはすごく大きいと思う。


きょうは新幹線にのって『グッドナイト&グッドラック』(および『ミッドナイトムービー』)を見てきたのだが、これもまた、実際はマッカーシズムと戦った1950年代の話でありながら、ここに出てくる言葉の全てが、今のアメリカに対する訴えにしか聞こえない。ほとんど劇中劇(劇中テレビ番組)でつないでいく面白い映画で、厳しい社会状況に反して、途中途中で挿入される女性ジャズボーカルの歌声の心地よさ、懐かしさによってもらされる緩急が面白い(歌詞がわかればまた何か考えさせられる部分もあるのかもしれない)。

この映画の中で、後半に挿入されている、米軍がマッカーシーとロイ・コーンを訴えたときの、コーンに対する「あなたには節度というものがないのか」という裁判の映像の中での台詞は、『エンジェルス・イン・アメリカ』でも、ルイスがジョーに対して言う台詞として転用された有名なものだという。

ことしも行われる「ドキュメンタリー・ドリーム・ショー」で、見逃してしまった『OUT OF PLACE』を見られることがわかって、大変楽しみです。

【追記】
おおー、ベネチアの金獅子賞はジャ・ジャンクーですね(《三峡好人》)→CNNの記事。嬉しい。映画祭の公式サイトも、見られる状況じゃないので全然何が何だか……。『ブラックダリア』(←これまた楽しみ)が開幕作品だったということぐらいしか知りません。あ、スティーブン・ フリアーズ監督『ザ・クイーン』は、客本性と、主演女優賞です。

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