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2006.07.17

a crimson mark

Acrimsonmark
『脣痕(シンコン)』(A Crimson Mark) 
2004年韓国 パク・ヒュンジン監督 13分(短編)
東京国際レズビアン&ゲイ映画祭2006(星に願いを ボーイズ短編集)にて上映 

2004年の香港の映画祭のサイトで、韓国古装のこの短編映画の存在を知って以来、頭の片隅に引っ掛かっていて、「ついに見た」という作品。

朝鮮王朝のある時代(←ってどこだよ?いつだよ?)、宮廷では、崩御した先帝に対する服喪の期間をめぐり、3年派と1年派とが激しく対立していた。その3年派の高級官僚(大臣か?学士か?)の1人と、対立する1年派の若手官僚が愛を交わし……という内容。

短編なのに起承転結度外視で、シリアスなのに、ラストでは場内で微妙な笑い声が上がっていたというお粗末系な脚本な上、恥ずかしいぐらいお耽美な映像で、衣装の色どりなどももちろん、そりゃあ大変美しいのだが、まあ「困ったもんだ」……という感じがした、確かにした。

が、シンプルで何にもオチのない、この「しょうもない」作品に、強烈な皮肉とメッセージ性を感じたりしたので、ちょっぴり調べてみたら、監督は1972年生まれの女性で、作品に対しては、「この映画は、極端な父権社会が男性間の同性愛の要因となるという仮説を映像化してみた(試してみた)ものである」というようなことを言っていて(多分……→元記事"Indiestory")、そのあたり、自分が感じた方向と(同じではないが)やや近かったので、納得がいった。

人権主義とは対極にある王権社会の中枢部に、語られず、歴史の表に出ず、でも確かに彼らは存在した。現代においても、特に男性(男権?父権?)社会であると言われる韓国の中で生きる少数派の人々を、まさにその「今」を、実はこの短編映画は見せようとしたんじゃないかと……。

→画像がたくさんある2006年LondonLesbian&GayFilmFestivalの作品紹介ページ

主演はOH Dae-suk(オ・デシク?)と、LEE Dong-gyu(イ・ドンギュ)。オ・デシクはよくわからなかったけれど、イ・ドンギュは、いつもお世話になっている、韓国映画の日本版IMDBとでも言うべき「輝国山人のホームページ」に行ってみたら、すぐ出てきた。『ワイルドカード』などにも脇で出ていたようだが、あの《欲望》(未公開)に、主人公夫婦の、夫側の恋人役で出ていた人らしい。


……クエスチョンマークだらけの無責任な文章、すみません。

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