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2006.06.17

チョコ2題

この間、大槻ケンヂがどこかで書いていたが、映画って、タイトルも知らずに深夜なんかにテレビで途中から見ると、何でみんなすごく良い映画に思えたりするのか。

深夜じゃないんだけれども、たまたまつけたらやっていて見たのが、『チョコレート』と『ショコラ』。どちらも初めて見た。どちらも途中から。しかも『ショコラ』などは、途中から見て、終盤をとばし、ラストを見た。

『チョコレート』。テレビをつけたらヒース・レジャーが出ていて、ああこれが『チョコレート』かと思っている5分もたたないうちに、ヒース・レジャーは物語から姿を消してしまった。ところが姿を消してからの方が、どうやら物語は肝心な部分に入るようで、ビリー・ボブ・ソーントンの素晴らしさに引きずられて見入った。美しいハリー・ベリー(ハル・ベリー?)の、傷心と受容と決意を感じさせるラストの表情がすべてを物語る(→って、すべて見てないのに……)。厳しい、苦しい佳作だと思う。

で、『ショコラ』は、こちらもヒース・レジャーつながりの(『カサノバ』を監督した)ラッセ・ハルストレム監督のヒット作。

Anunfinishedlife余談ですが、ハルストレム監督といえば、16日のテレグラフのサイト(Telegraph.co.uk)に " In the shadow of Brokeback Mountain"というタイトルで、ラッセ・ハルストレム監督作品のBBMとの奇縁を取り上げた軽い記事が出ていた。曰く、監督の『シッピング・ニュース』はプルーの原作だし、近作『カサノバ』はヒース・レジャー主演である。さらに《An Unfinished Life》(2005年作品、左画像)では、ワイオミングの農場(牧場?)で互いを労わりあいながら暮らす2人の男(ロバート・レッドフォードとモーガン・フリーマンが演じる老人)を描いた(といっても話は、そこに息子の嫁が孫をつれてやってくるという部分が主)。

そうそうそれで『ショコラ』です。いや、この美しいファンタジー、あんなきれいなジュリエット・ビノシュじゃなくて、もっと生活感と職人の雰囲気のある女優さんがヒロインで、ジョニー・デップの役も、もうちょっとコワモテ系の俳優がやってくれると、きっと感動したりしたんじゃないかと……(←それはお前だけだ)。もちろんデイムはここでも言わずもがなに素晴らしいし、美術や衣装も、リアリティよりも幻想的な美しさを持っているのだから、俳優ももう少し、ヨーロッパの片田舎的地味さで統一したほうがよかったんじゃないかと……(←それではお客が入りません)。

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