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2006.04.06

国家の品格なんて

叶恭子に踏みつけておもらい。

ということで、数学者の書いたあの忌々しいベストセラーが、やっとあちこちの書店やオンライン書店のランキングで、お姉さまの写真集の下になり始めた。ちょっと、すっきり。

(すみません、これは「近況」に書くべきことですかね)

本屋に始終出かけている人間なら、さおだけ屋の後から現れて、ずっと平積み台を占領してきた、この新潮新書のベストセラーをとっくのとうに知っているはずだが、ここ1カ月ぐらい、自分の職場のまわりでもやっとやっと、ベテラン役職社員たちが騒ぎ始めた。しかも、誰もが嬉しそうに語るのだ。何にも新鮮なことなんか書かれていないのに。「そんなこと、おまえに言われなくても考えてるよ」というようなことばかり、決め付けるように書いてあるのに……。ネット上を検索しても、「元気づけられました」って、素直に読んだ人が多いのにびっくりする。タイトルだけ見たって胡散臭いのに、なぜだ? (自分が、文庫で出たてのダビンチ・コードを読んでいる人を見かけてもがっかりするような、単なる流行物嫌いのヒネクレ者であるというだけだろうか)

自分はもちろん、立ち読みで十分と思い、本屋でパラパラとめっくっただけ(のくせに、書いていることが偉そうだ)。過去に何度も、ベストセラーになった新書を買って、その中身のなさに買ったことを後悔したりしていたので、その轍は踏むまいと……。

このあいだの『ルート66を行く』(これも新潮新書)もやはり、アメリカの(保守の)価値観が、制度とか経済などといったものから、精神的(道徳的)なもの中心となってきていることは書かれていたが、この本もそのあたり、似ていると思う。行き詰ったら、情緒か武士道か。武士の世界じゃ女はさらに周縁系だし……。

自分の上司も、素晴らしい技術を持ったクリエイティブなSEのくせに、武士道なんかが大好きなのである。この品格をといた数学者に影響されて、新渡戸を喜んで読んでいるその上司には、ぜひ、氏家幹人先生(!)の『武士道とエロス』をお勧めしたいものだと思う。

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