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2006.03.06

断背山雑感

アカデミー賞の授賞式はNHKBSでも18日(土)にダイジェストが放映されるそう。よかった。

昨日、5日の夕方の回にBBMを見た。

緊張するままに劇場に入り、いつのまにか引き込まれ、ラストの台詞に膝が震えたが、映画館を出ると、イニスが乗り移って歩きが蟹股に……。

さまざまな角度からさまざまなテーマを読み取れる映画であり、普遍的であることはもちろんだが、やはり、本当に素晴らしい出来の"ゲイ映画"だと、自分は思った。これがアカデミー賞の作品賞にノミネートされるほどの取り上げられ方をしていることに、本当に何か革新的な、震撼するほどの衝撃を感じた。すごいことだね、これは。そして全くそれにふさわしい品格を持った映画であることも間違いない。

こんな見方は無意味かもしれないし、感受性の強い人たちには怒られるかもしれないが、物語や感情的な部分を脇に置いて、映画の映像的な部分、つくりの部分も、『ミュンヘン』と同じくらい、いやそれ以上に「渋くてかっこいい」。オープニングから、どの絵を見ても、どこを切り取っても、無口なイニスが全身で漂わせた想い同様に、映像が物語を物語るのだ。

いろいろなものを見聞きしすぎたこともあり、それ以上に多くのことを語っている映画なので、簡単に何かを書くのは難しい。ジャックとイニスの最後の逢瀬の場面、特に読み解きが難解だ。スクリプトを読んだら、「わかる」だろうか?

ということで、これから原作を読んでみよう。スクリプトも……。この筆不精状態で何か書き表せるような、まとまったものが胸の中に湧き上がるかどうか、全くわからないけれど……。

アニー・プルーの世界は、ブロークバック山のように峻厳で、イニスの姿勢のようにうつむき加減だが、この映画は、ブロークバック山のように堂々と、我々の前に、ただ「ある」。全てを投げ出して、全てを覚悟の上で。

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コメント

shitoさん、コメントをありがとうございます!

正直言って、BBMを見て以来、あの重さと衝撃に、「もう今年はこれで映画を見なくていい」と思ったぐらいです(笑)。

アカデミー賞の結果は、午後1時半ごろに職場で知りました。受賞結果の感想は馬鹿みたいに記事にあげちゃったけれど……。

shitoさんのBBMについての文章を読むのを楽しみにしています。

石公さん、こんにちわ。
取り急ぎですが、李安のアジア人初(ですよね?)のオスカー監督賞おめでとう、ですね!
作品賞とダブルいけるかと思ったけど、アカデミーはここまでが限界なのか・・・。

私も昨日の最終回に観ました。
原作も先月読みました。私としては、原作の映像化としてこれ以上のものはない、という出来だったと思いました。

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