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2005.12.11

ロサンゼルス批評家協会賞

bbm_dt2005年のロサンゼルス批評家協会賞が発表に。作品賞が『ブロークバック・マウンテン』、監督賞も同作で李安(アン・リー)に決定した(李安の作品は『グリーン・デスティニー』もこの作品賞を受賞している)。ほかは、主演男優賞が『カポーティ』のフィリップ・シーモア・ホフマン(ヒース・レジャーが次点)、主演女優賞は《Down to the Bone》のヴェラ・ファーミガ、助演男優賞はウィリアム・ハート(『ヒストリー・オブ・バイオレンス』)、助演女優賞はキャサリン・キーナー(《The 40-Year-Old Virgin》、『カポーティ』、《The Ballad of Jack and Rose》、『ザ・インタープリター』)。また美術賞(Production Design)は『2046』で張叔平(ウィリアム・チョン)、外国語映画賞は、この間ヨーロッパ映画賞でも作品賞を受賞していた《CACHE》(ちなみに外国語映画賞の次点も『2046』)。→2005年LA批評家協会賞

"断背山"の評判は、賛否両論というが総じて良いものが多い感じを受ける。大作のような大々的な公開ではないということだし、アメリカでは封切り時点では『SAYURI』の方が上映館数は多いらしいが、お客さんの入りも悪くないようだ。『アレキサンダー』も楚々とした公開のインディーズ映画だったりしたら、それなりなカルト作として面白がられたりして受け入れられたんだろうかとか、また失った子どもの年齢を勘定するようなことを考えたりして……(泣笑)。映画評論家によるキネマ旬報のヴェネチアレポートには、そつのない造りの李安よりも、(当初監督として名前の挙がっていた)個性の強いガス・ヴァン・サントで見たかったという評もあった。ヴェネチアではことしは全体的に作品のレベルが低かったのだなどという噂もあるが、ヴェネチアもLA批評家協会賞も獲ったということは、"断背山"が一般の観客にも批評家筋にもある程度の満足をもたらすバランスのとれた作品であるということなのだろう。そういえばエニスの妻を演じる、ミシェル・ウィリアムズって、『ランド・オブ・プレンティ』の主演女優ではないか……ときょう初めて気付いたバカである。それから、当初ガス・ヴァン・サントとともに映画化に興味を示していたというもう1人の映画監督ジョエル・シューマッカーが監督していたら、どこかの海外サイトで冗談(?)のようにつくられている画像のように、コリン・ファレル&ジョシュ・ハートネット主演だったりしただろうか、などと思う……。

で、ブッシュも夫人とともに見たという(笑)→Unconfirmed Sorces ("Unconfirmed Sorces"というサイトの記事なのでUnconfirmedですよね?)

単なる映画評ではないけれど、この辺も気になった。上の小さい画像はTelegraphのサイトの記事より。

と、ところで……ちょっと前のニュースですが、テネイシャスD映画化って(ウーさん、どうなの?)。


【追記】
E・アニー・プルーの公式サイトで、原作者本人が"断背山"公開に伴うインタビューぜめにキレて、「もうインタビューは受けない」との声明とともに、FAQとして、親切にも(始終聞かれてうんざりしたであろう質問に)すばらしい答えを載せてくれている。特に最後に書かれている、最初に映画を見たときの感想が嬉しい。小説そのものの淡々とした語調で、映画化に対し、いかに自分が描いた世界が損なわれるのが恐ろしかったかを書いている(語っている)。でも、映画を見たらびっくりしたと。そんな自分の心配したようなことは全くなくて、むしろジャックとエニスという登場人物、自分の想像力から生まれた2人の人間への、もうずっと過去のものになっていると思い込んでいた想い(愛情)がよみがえってきて驚いたと……。自分はアメリカで最初の、小説世界が完全に無傷で映画化された原作者かもしれない、というようなことすら言っている。いや~これは、迷っていた映画本(洋書)も欲しくなってきた。脚本家のエッセイなどのほかに、彼女のコメントも載っているということで……。(原作本はついに先週発注済み、ああ)

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コメント

ウーさん、無理矢理呼んでごめんなさい。コメント、いつもなら間違いがあると修正かけさせていただくんですが、テイネイ……訂正コメントが面白かったのでそのままにさせていただきます(笑)。

そうなんです、映画化。すでにポスプロ。もちろん監督はおっしゃるとおり。ぜひとも、日本のスクリーンでカイル・ガスのかわいさにのたうってみたいものです。
http://us.imdb.com/title/tt0365830/

↓興奮のあまり、「テネイシャスD」を「テイネイシャスD」と打ち間違えてしまいました。執拗という意味では「テイネイ」なのかもしれませんが。すみません。

テイネイシャスD、映画化って映画化って映画化って!!
……すみません、「ブロークバック・マウンテン」で盛り上がってるところを。
あーきっとアイドル映画ばりに本人たちが本人の役を演じるんだろうよ。だとすると、まっとうなロック映画では済まないだろうなあ。あの超級お下劣なテイストは、ほんの数分の短編でもう結構ですというくらい心ゆくまで堪能できるというのに、長編映画とは一体……監督はやはりリアム・リンチなのだろうか?だとすると客層はやはり、ふくよかな中年男性を好む殿方たちなのかも知れぬ。
とにもかくにも日本公開熱烈希望(←まだ制作もされてないんだが)。

roseroseさん、初めまして。書き込みありがとうございます。

アジア映画ファンの世界は狭いので、もちろんお名前は存じております。

13日付の新しい記事にも書きましたが、日本公開は3月です。"断背山"、静かに、楽しみに公開を待っておりましょう。その前に、海外でDVDが発売されるかもしれませんが……(笑)。よろしかったらまた、いろいろお教えください。

初めまして。ブロークバック・マウンテン(BBMと略称されてるみたいですが)ベネチア受賞以来、興味を持ち、こちらのサイトも度々拝見し、原作に非常に感動し、アメリカの関連サイトや公式サイトを毎日のように見ている者です。日本公開は来春らしいですが具体的には何月なんでしょう、待ち切れません!あまりに評判が良いので、かえって実際に見てちょっとがっかりはしないかと心配になるほどです。公式HPはほどんど完成して、4場面のクリップも見られるようになりましたね。二人が山の仕事を終えて別れる場面を見ただけで感動です、二人の演技は素晴らしいです。ゲイサイトではジェイクの「自分が思うに二人はゲイではないと思う」発言が物議を醸したりしてますがマーケティングのためかもしれないし・・。アニー・プルーサイトのご紹介もありがとうございました。興味深いFAQでした(ジェイクは彼女が映画を見た後に感動的な手紙を送ってくれたとインタビューで語っています)。

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