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2005.10.31

終わり。

東京国際映画祭は『細い目』のアジア映画賞で終了。職場の仕事と内職で忙殺され、見る予定だった映画のうちの3本は見られず。

今回、こんな状況にもかかわらず会社を休んで見にいった東京国際女性映画祭のポーランド映画『笞の痕』は予想以上に素晴らしく、暗さといい求心力といいコンパクトさといい終わり方といい大変好みでもあり、『月光の下、我思う』と共に、自分的には今回の映画祭のベスト。

パン・ホーチョン監督『AV』は、台詞の面白さはさすが。きれいにまとまっていた。出演者の若いお兄ちゃんたちががきれい過ぎて、物足りない気がする?

探偵物サスペンス映画『シレンティウム』(コンペティション)を見た最大の理由はドイツ映画だから。見た人の声は余り良いものがない気がするが、オチの「すっきりしない感」が(ハリウッド的ではないという意味で)ヨーロッパ映画らしく、自分的には好感を持った。

『浮気雲』。面白かった。今回パン・ホーチョン作品より面白かった(笑)。お魚になった(←古いよ)李康生も、前代未聞のラストシーンもいいが、月光の下……で楊貴媚に魂を抜かれてしまったので、真っ赤な衣装の彼女のトイレでの群舞シーンに釘づけだった。

『長恨歌』。いろいろと問題もあろうが、ここまでのクオリティの作品を見せてもらえるのは、やはり幸せだと思う。映画は、チーヤオとリリの物語だと自分は感じたが、原作はまた違うのだろうか、どうなのか? 鄭秀文は、美しさよりもキャラクターの自我の方が前に出てきている感じがすごく良かったが、もっと深さと豊かさが欲しかった気もする。梁家輝は、最近はどんな作品を見ても本当に良い。今や關錦鵬組のミューズとなってしまった胡軍(黄色の蝶ネクタイの素晴らしいコーディネイトに感じ入った)は、梁家輝に比べると薄い(浅い)なあと思う。

『愛と卵について』。すべてスタジオ撮影だとのことだが、舞台であるインドネシアの市場の雑踏というなかなか見られない景色と、子供たちを始め魅力的な人々が登場していたにもかかわらず、睡眠時間2時間がたたり、案の定、爆睡。いや、『長恨歌』の方は遅れて会場入りしたたため、後で立ち見していたので眠らなかっただけで、愛と卵も立ち見をしていればきちんと見られたに違いない。馬鹿です。

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コメント

フェイユイさん、コメントありがとうございます。

このところずっと会社を出るのが23時、24時という状態で、自宅PCの前に座ると居眠りをして朝が来るという……。でも、本日はフィルメックスのチケット発売なので買わねば……(その後、出勤だ)。

石公さん、お疲れさまです。そしてご無沙汰しております。shitoさんのとこではお会いしましたが(笑)
いつもしつこいくらい石公さんの記事は拝見してるのですが、感心するばかりでなかなかコメントする機会も見つけきれずにおりました。
今回ツァイ・ミンリャンの「浮気雲」(というのですね、「天邊一朶雲 (The Wayward Cloud)」で観てたので違う物かな?と思ったのですが同じ物ですよね、お魚になってますし)を観られたということでうれしくなってTBさせていただきました。石公さんが観られたものはいつも私の映画選びの指針にさせていただいているのですが、他の物はいつ観られることやら、です。
石公さんの記事を読んで「世の中にはこういう映画があるのだな」と楽しんでます。

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