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2005.06.25

鉄西区 フランス版DVD

Alouestdesrails今年の1月に王兵監督の9時間ドキュメンタリー『鉄西区』(Tie Xi Qu/英題: West of the Tracks)のDVDがフランスで発売されていた。今日たまたま大陸サイトの記事(フランスで発売されたDVDの海賊版(!)を見た人の感想らしい……)を見たのでここ書いているわけだが、調べたら、当然 "amazon.fr" でもちゃんと売っている(正規版)→ "A l'ouest des rails "(『鉄西区』)。DVD4枚組。フランスだね~。

さて、先週の日曜日に《 A Home at the End of the World 》のDVDを見ていた。配給会社であるギャガのこの文章を見た当初、「……兄弟のようにして始まった二人の関係は、ジョナサンの恋人を巻き込んだ三角関係へと発展していく。愛と孤独を分かち合う、強い絆で結ばれた二人のほろにがい青春を描く……」という核心部分の説明を「違うじゃん」と思っていたのだが、今回その見方を改めた。確かに、原作ベースで考えると「違う」。だが、映画のみを落ち着いて見直してみると、意外にこの説明は正しい気がしてくるのだ。

映画は、明らかに話の中心が「ボビーとジョナサンの2人の運命的な結びつき」に絞られている。クレアはどう見ても、ジョナサンとボビーの間で恋愛テイストの三角関係を形づくっている。

ニューヨークの3人の部屋からジョナサンが急にいなくなった理由も、原作と映画では違う受け取り方ができそうだ。終盤のクレアの決意の理由も……。その「決意」の時点で、(映画の)彼女はジョナサンの病気の可能性すら知らないはず。最初は微笑ましげに、しまいには涙ぐみながら、ジョナサンとボビーのダンスを見つめるクレアをどう解釈するか。その後、眠っているジョナサンを起こし、語りかけるクレアの台詞をどう受け留めるか。彼女の決断の理由は、原作でのそれとは全く違うものだと感じられてくる。

映画HATEOTWは、小説の世界とはまた違う、ちょっと変わった、しかしどちらかというとよくありそうな「大人の三角関係話」を見せつつ、最終的にボビーとジョナサンの物語として筋を通す、というところを目指していると思われる。成功しているか否かは別として、だけど。

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