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2005.04.25

社長との再会

23日(土)に韓流シネマフェスティバルで、一昨年の東京フィルメックス以来の『地球を守れ!』を見る。この映画は、「お前が今までに見た韓国映画のベスト5を挙げよ」と言われたら、絶対その中に入るだろう作品だ。もしラストに、監督の希望どおりソン・ガンホが出ていたら、ベスト3に入っていたかもしれない。記事のタイトルは、初めて見たとき以来の、シン・ハギュン演じるビヨングに異星人と目されて誘拐される製薬会社社長(ペク・ユンシク)のファンとして言葉である(笑)。

今回も、この作品がトンデモ映画としての最高峰を極めているのを実感したが、映画として純粋に立派に面白いこともよ~くわかった。全編ほとんどラメパンツ一丁かフリルのミニワンピースで熱演する濃い顔の社長はもちろんのこと、鬱でオタクで心優しいいじめられっ子だが地球を守る信念にとりつかれた拷問男という複雑なヒーローを演じるシン・ハギュンも、映画中の紅一点として心温まる場面を受け持つ夢見る太めのサーカス少女のスニ(ファン・ジョンミン)も、今は組織の隅に追いやられているが独特の哲学を持つ伝説のチュ刑事を演じたイ・ジェヨンも皆、それぞれに違った人間味のあるキャラクターで、彼らが登場するだけでも面白いのに、緊張感のみなぎるとてつもないストーリーに則って映画が進んでいくのだから、引き込まれないわけがない(←人に対する修飾語、長すぎ)。しかもその本質には"恨"が横たわる。そして、その"恨"に対するあっとおどろく"照れ隠し"の大仕掛けが観客を圧倒する。かっこよすぎ。

作風は全く違うし、監督はそう思って作ったわけではないだろうけれども、これまたトンデモ映画である『バンジージャンプする』同様の、パワーで押し切る韓国エンタテイメントの傑作の1つだと信じる。

作中登場する「地球」という名のけむくじゃらの犬が、怪しく可愛いこの映画の空気を代弁しているようだ。

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