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2005.04.06

ワンダーランドから

ヴァル・キルマー主演、ワンダーランド。5月公開。かなり良い出来という噂→公式サイト。ヴァル・キルマーって誰かに似てるなあと思っていたら、どこか『ロードムービー』のデシク(ファン・ジョンミン)を思い出させる表情を見せるときが……。え?似てるのは髭面だけ?

気になっているのは、この人の『ドアーズ』(オリバー・ストーン監督作品)。未見。映画は、『この世の果ての家』の翻訳者、飛田野裕子さんが訳された『ドアーズ』(ジョン・デンズモア著)とは別物?

翻訳者といえば、『わが家の犬は世界一』と陳道明にトラックバックを飛ばしていただいている「しのわずり」の管理人さんは、何と范植偉も出演した《地下鐵》の原作である絵本『地下鉄』をはじめ、『Separate Ways 君のいる場所』(金城武主演の『ターンレフト ターンライト』の原作)など、ジミー作品を翻訳されている方である。

そういえば、『アレクサンドロスと少年バゴアス』も、翻訳者の方が10年間手塩にかけて訳された労作である。いろいろ読んでくると、この作品はバゴアスを視点にしている故に、小説としてのユニークさが群を抜いていることを実感する。ロマンチックな割には表現が抑えられていることにも好感を持つ。『アレキサンダー大王 陽炎の帝国』などの方が、小説として大胆な脚色がほどこされている感じを受ける。

そして久しぶりに映画館で大王以外の映画を見た。前売りを買ってあった『清風明月』だ。前評判が相当悪かったので全く期待していなかったのだが、やはり楽しませてくれた(公開、ずっと待ってたんだもんな~)。チョ・ジェヒョンが良いのは言わずもがなだが、チェ・ミンスの鬼気迫るラストにはびっくりした。『MUSA-武士-』といいコリン・ファレルのアレクサンドロスといい、"長髪、血みどろ、鬼の形相"というパターンには結構"持っていかれる"ものがある。で、『清風明月』を見た人の多くが「なんだかなあ」と言っているのは、全てが主演2人の気恥ずかしくなるような友情に収斂されてしまうから? 『アレキサンダー』の感想でよく見かけるのと同じ?

思いつくままのだらだら記事にて失礼します。しかし最近、アレルギーが完全に"膏肓に入る"状態。


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コメント

shitoさん、補足をありがとうございます! ご紹介いただいた記事の「Kiss Kiss, Bang Bang」のレッドカーペットの様子など楽しく読みました。とっとと顔洗ってヴァル・キルマー(「ワンダーランド」)見に行ってくるか~(昨夜飲んで帰ってそのまま寝てしまって、今ごろ起き出してきました)。

「アレキサンダー」の感想でオリバー・ストーン作品というものを非常にうまく説明してくれていたのは、漫画家森川久美さんの日記(ふだん読んでいるわけではないのですが、たまたま検索でその部分だけが引っかかったもの)でした。映画評としてきちんと書かれたものではない、日記の一部なのですが、shitoさんの「アレキサンダー」評とともに、監督の世界が良くとらえられた納得の行く文章でした。

「めぐりあう……」は映画としてとても良かったです。あれがあったからこそ、「A HOME AT……」の映画化もインディーズとはいえ期待されたのでしょうが、う~ん。本は、ヴァージニア・ウルフの難解さを踏襲してか、「この世の果ての家」より内面描写が多く観念的なので、映画を見てからの方が読みやすいです、きっと。むしろ映画の方が豊穣な感じすら受けます(HATEOTWもそうあって欲しかった(涙))。

石公さん、昨日のコメントで書いたヴァルの発言のソースは、antiECO様のコチラのブログです・・・直リンは失礼かもしれませんが・・・
http://d.hatena.ne.jp/antiECO/20050514
『朝になるとやってくる antiECOの日記』 

ジョニー・トー監督の新作にも触れられていて、とても読み応えある記事が満載でした。

今は一応OS伝を読んでおりますが、読み進むほどに映画のアレキサンダーとは正しくOSのことのようで(苦笑)まあ、どの映画でも彼は彼でしかないものを刻印していると思いますが、彼にとっては撮らなくてはいけない題材だったのだなあ、となんとなく感じている次第です。

さて、私は実は『めぐりあう時間たち』は観てないのですが、原作はとても読みたいです。
(映画の方は・・・主演女優2人が苦手でして・・・;;)石公さんの感想も、『この世の果ての家』分含め、楽しみにしてますね! では。

shitoさん、お久しぶりです!

shitoさんの見事なケン・ローチの新作レビュー、嬉しく読みました(←shitoさんのところにコメントしろよ)。ケン・ローチ作品、好きですので見るつもりでおりました。「ワンダーランド」の方は、本当は試写が当たっていたのですが、仕事で行けず涙をのみましたです。「ブギーナイツ」すら見ていない奴が、見にいってどうするよ~という思いも半分ありますが、今週末あたりで見にいってしまいそうな気分です。そういえば"「フォーン・ブース」妻"ことラダ・ミッチェル主演のウディ・アレン作品も、もうすぐ公開でしたっけ? 

カンヌの「Kiss Kiss, Bang Bang」は、そんなやりとりがあったんですね。今、カンヌの会見のクリップは見てきました(画像しか見ていなかったので)。で、「アレキサンダー」ではもう、誰彼かまわずキスしまくり、抱擁しまくりですからねぇ。見る方は嬉しいですが(爆)。まあそれは、そういう文化なわけで。ただ、父王としては、パウサニウスとの暗殺シーンのキスが一番長かったんじゃないのかな。

アレクサンドロスの父への想いというのは、確かに、外へ向かったそれは「臆病者と言われ続けた自分を克服して父に認められたい」という東征の原動力の1つとなり、内に向かったそれはshitoさんのおっしゃるとおり、彼のセクシュアリティを形づくるものの1つの要素となった、と言えますね(少なくともあの映画の中では)。

さてさて、「この世の果ての家」のオーディオCD、本当に凄いでしょう? 感極まるというのは、よ~くわかります。私はまだ「流して」いるだけで、内容を拾ってはいませんが、これを本腰を入れて原書を読みながらきっちり聞いていくなら、7月末の大王DVD発売などよりず~っと先まで楽しめそうです(楽しむのか苦しむのか、怪しいところですが)。

私は今、小説「めぐりあう時間たち」を読んでいます。映画を見て以来、文庫化されるのを待っていたのですが、あきらめてハードカバーを買いました。読んでいると、アリスとジョナサンとクレアが変形して、ローラとリチャードとクラリッサになったような、そんな気がしてきます。もちろん「この世の果ての家」とは別物の、映画同様に重い小説なのですが、「この世の果ての家」の影響で、登場人物たちから、映画を単独で見たときとはまた違った印象を受けています(←コメント、長すぎ)。

石公さん、こんばんわ。ややご無沙汰しておりましたが、『ワンダーランド』東京での公開はいよいよこの週末ですね! コチラのエントリで拝読して以来、私も観たくなっています(笑)。
ヴァルといえば、カンヌ映画祭(出品作品はロバート・ダウニーJr.と競演の『キス・キス・バン・バン』)でのティーチ・インで思わず爆笑なものを見かけました。ちょっとウロ覚えなんですけど、本作でロバートとアヤシイ?雰囲気になるシーンか何かがあるらしく、そこで記者から「男性とキスシーンの初経験は?」なんて質問が出たらしく。ヴァルの答は「初めて男とキスしたのはアレキサンダーでコリン・ファレルと。あんまりよくなかったけどねー(笑)」というものだったそうです! えーー、お父ちゃんたら影で息子とキスしてたんですかい?!という笑撃の新事実でした^^;;
しかし、あの映画においてはやはりアレキサンダーが男色に走った原因の一つは父王への思慕、というのはかなり外せない要素だと思うので(洞窟のシーンに顕著に表れていると思います)、なかなか興味深いとも言えますね(ほ、ほんとに?!)。

ところで、我が家にも『A Home at~』11枚組CDボックス届きました!!
私もコリンの朗読するボビーの、最初のシーンだけでクラクラしちゃいました。とくに最初の読み方はとてもポエトリーな感じで、抑揚のつけ方も自然で、そっけないのに暖かい彼の声が本当にボビー!という感じで、何故か感極まって泣きそうになってました(爆)。
まだ先は長いのでボチボチ聞き進んでいくと思いますが、これで『アレキサンダー』DVD日本発売まで辛抱できるって気がしてきた単純な私です。
・・・と、私信状態でダラダラと大変失礼しました^^;; ではまた!

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「ワンダーランド」 70年代アメリカで、ポルノ王としてその名を轟かせたジョン・ホームズ(ヴァル・キルマー)。その名声に翳りが見え始めた頃、彼は犯罪史に残る残虐な未解決事件「ワンダーランド殺人事件」の容疑者として逮捕された。実際の事件の顛末を綴る、彼と彼を信じ続けた2人の女性の物語。 この作品に使われる音楽も映像も好きなんだけど、いざ作品全体を通してみると…何だかビミョ~なんです。ストーリーがグッと来ないというか、内容がかなり薄いというか。まず登場人物が多くて序盤はどうなってんのか... [続きを読む]

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