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2004.11.04

何をすれば勝てるのだろう

いや、ブッシュ大統領再選が決まったようだが、こんなによその国の選挙が気になったのは初めてだった。オハイオ州の暫定票はどうなったのだろう? 今回は正しく開票できたのだろうか? どうしてもブッシュとゴアの票読みをめぐるゴタゴタ(というか、ブッシュ勝利の票カウントは間違いだったということ)を描いた『10ミニッツ・オールダー 人生のメビウス』のスパイク・リーの作品を思い出してしまう。マイケル・ムーアがいても、強固な保守の岩盤よりもパワーのあるムーブメントは作れなかったのだ。日本の現在は、固かった保守層が揺らいでいる時期で、これを逃すともう二度と有権者の手による政権交代なんでできないんじゃないかと、アメリカを見ていて思う。現・与党と大して変らぬ野党に政権を移してどうするよ、という考えもあろうが、交代するということに意味を見出すしかないじゃないか。生活の安定した保守層が本当に固い守りに入る前に、一度でも政権交代を、と思うのだ。

さて、やっと『映画を見ればわかること』(川本三郎著、キネマ旬報社刊)を買う。キネ旬連載時からとても好きなエッセイだった。静かで飾らないが、美しい文章。今回の単行本では、古書店(葛飾区)の入り口のガラス戸に『友へ チング』のポスターを貼らせてもらって撮影したという表紙の写真もいい感じだ。

終了した東京国際映画祭は、あちこちのサイトが"まとめ"に入ってくれていて、だんだん読み応えのあるコンテンツがアップされつつある。そして、今日は11月20日から始まる東京フィルメックス(映画祭)のチケット発売日だった。香港映画と韓国映画だけは売り切れるだろうと踏んで、発売時間を過ぎてはいたが、今回は真面目に店に買いに行ったら何とか購入できた。フィルメックスは、朝日ホールとシネカノン有楽町で11本と、京橋で2本見るつもりだ。見たものが、自分の中で結実しているとは全く言えないので、何本見たとしても、無駄といえば無駄なのだが……。

『映画を見ればわかること』を読んでいると、映画を見たり、本を読んだりする中で(擬似)体験したことも、記憶の中に蓄積され年月を経るうちに、実体験同様のものとなりうるということがわかる。それらすべてが自分を作り、人生を作る……はず、そのはずなんだけどねぇ。

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