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2004.10.16

シーズンの始まりは

14日夜、東京国際ファンタスティック映画祭の少女椿(『地下幻燈劇画 少女椿』)から。丸尾末広原作の12年前に発表されたアニメーション。過去にもファンタで上映されている。昭和(初期)を舞台に、美少女のみどりちゃんが父も母も失いたどり着いた「見世物小屋」で起こる出来事とそこに生きる人々、そしてみどりちゃん自身の運命を描く。(技術的なものはわからないが)セル枚数のみを誇るような作品じゃないのに、こんなに綺麗なアニメができるんだねぇ、とババは感嘆した。しかも自主制作だ。

作品の紹介にある「上映禁止」「輸出禁止」「エログロ」「アブノーマル」などの文句に、心地良さなど期待せずに見に行ったのだが、ピンク、紫、赤などの鮮やかだがよく統制された色彩と、魅力的な表情、狂わないデッサン、懐かしすぎる背景画は、そんなオドシを蹴っ飛ばして余りある快感だった。映画と同時に館内で行われた監督手づから演出のアトラクション(照明・音響その他の効果)は嬉しかったが、やはり、この話の舞台である「見世物小屋(赤猫屋)」感覚が、ミラノ座のような大きな劇場では出せないことだけが少し残念。でも大画面で見た昭和の街並みは臨場感に溢れていた。背景の中に、自分も入っていけるような気がして……。

昨晩(15日)は、韓国・タイ映画のオールナイトに行ったが、行く前に飲んでいたのと、1本目の『TUBE(チューブ)』(韓国)のあまりの面白さに機嫌を良くして、2本目の『ボーン・トゥ・ファイト』(タイ)中さらに発泡酒(←チケット貧乏。とほ)を飲んでしまったのがたたって、3本目と4本目を6~7割方寝てしまうことに……。どれも、かなり面白かったのに。

昨年、一昨年のファンタの、アジアホラーのオールナイトよりずっとレベルの高いエンタティメント作品ぞろいだったと思う。

舞台挨拶には間に合わず、ぺ・ドゥナ(『TUBE』)もイム・ウンギョン(『リザレクション』)も生で見ることかなわず。

『TUBE』はつっこみどころも多々あるということだが、そんなことはさておき、何も考えずにひたすらストーリーに引き込まれる、内容的にも、面白さでも「ポスト・シルミド」のような作品だ。この映画におけるヒーローは、本来のヒーロー(主人公)であるなかなかいい男キム・ソックンではなく、彼の運命の男(!)である犯人役のパク・サンミン(←地獄を背負ったような暗く冷徹な顔と立ち姿が魅力だ)と、いつもは一癖ある脇役を演じているソン・ビョンホが演じる地味で真面目なソウル地下鉄の統制室長(←海江田四郎のようだった!かっこよすぎ)だろう。毎度おなじみ的役柄でキ・ジュボンさんも出ている♪ そして、乗り物好きにも嬉しい映画だ。

それにしても、ぺ・ドゥナの出る映画って、エンタティメントにしろ作家性の高いものにしろ、みんな良いよなぁ。しかも彼女の演じるラブシーンはなぜかさわやかだ(『復讐者に憐れみを』さえも)。『TUBE』は11月に一般公開されるので、期待せずに見てみてください(←何じゃそりゃ)。

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