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2004.09.07

つぶやき垂れ流し

気になるものや思うところがたくさんありすぎて、ピックアップできずにいると、結局何も残らずに流れていくんだなあ。……残すほどのものでもないのだが。

◇11月に公開される『ポーラー・エクスプレス』。テレビでタイトルも知らずに、この映画の1シーンを見たときすぐに、「あ、オールズバーグだ!」と思った。映画を見にいくことはないかもしれないが、実は、絵本など読む趣味のない自分が過去に唯一気に入った絵本が『ハリス・バーディックの謎』。この『ポーラー・エクスプレス』(書籍タイトル:『急行「北極号」』)の著者であるクリス・ヴァン・オールズバーグの本だった。店頭で手にして一目惚れしたのは15年ぐらい前だろうか……。村上春樹訳というのが大いに気に食わなくはあったのだが(←スミマセン)、言葉よりも圧倒的に絵が主役の本だからいいのだ、と自分に言い訳をしつつ買ったっけ。アメリカっぽさの中にも、子供のころに見た夢のような、温かさと幽かな怖さ、明るさと暗さを合わせ持つ懐かしい絵柄なのである。

◇プロ野球選手会のスト決議。がんばって戦ってほしい。新鮮だもん、スト(←そんな理由か!)。だいたい、ストライキが日本の世の中において一般的でなくなって何年経つ? 昔は春闘というとストライキがあり、交通機関も止まった。春が近づくと、「いつもの通勤ルート」以外の通勤ルートを上司に尋ねられたりしたものだ。時は流れ、今やプロ野球選手のような商品価値のある人々は別だが、一般的には経営者にとって「かけがえのない」被雇用者などいないのだろう。ストライキに参加した社員を全員解雇したって、代替要員なんていくらでもいる。もちろん、野球のすそ野を狭めてはならないという、選手会やファンの主張は理解できる。が、そういう本来の話とは別に、経営者の思うがままの世の中で、戦えない労働者の閉塞感がいくらかでも打ち消される、そんな意味も持っている気がするのだ、選手会のストは。もちろん交渉がうまく運ぶなら、それが一番望ましいが。

◇《17歳的天空(Formula17)》の発売情報がYesAsiaにもやっと登場。日本語で通販申し込みができるので、海外サイトでの通販に不慣れな方にはおすすめ(メールをくださった方、お力になれず申し訳ありませんでした)。YesAsiaで扱うのが台湾版か、それとも別に香港版が出るのかは不明だが、少なくとも台湾版はリージョン3という記載なので、(見られなくてもいいという)覚悟をして通販を。台湾ではこの作品のVCDは出さないとのことだが、香港版VCDとか出してくれないものか。

◇たいへん多産な映画監督で、次に撮るのはホラーだとニュースにも出ていた"姐御"王毓雅(アリス・ワン)監督(←といっても、若い)の10月に台湾で公開される新作は《終極西門》。女性が主人公の黒社会物のアクションのよう。タイトルは微妙に笑えるが、中身はかっこよさそうだぞ。で、もう1つ、やはり10月に台湾で公開される女性監督、周美玲の《艶光四射歌舞團》。昼は坊さん(葬儀の導師)、夜はドラアグクィーン(というかニューハーフのおねいさん?)の若者を主人公とする話で、予告編だけでもかなり面白い。10月の釜山国際映画祭でも上映されるそう。映画祭といえば、現在開催中のベネチア国際映画祭の批評家週間で上映される陳正道監督の《狂放》は、東京国際映画祭(アジアの風)でも上映されると台湾映画サイトの記事にあったが本当? 同じく批評家週間上映の香港映画《蝴蝶》は?

◇「キネマ旬報」9月下旬号に写真のあった『真夜中の弥次さん喜多さん』の、七之助の喜多さん、かなり似ている、原作に(爆)。『オペレッタ狸御殿』とともに、来年の楽しみっすね。

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コメント

はなさん、私は中国語は全くできないのです。たぶん中文字幕の理解度は20パーセントぐらいだと思います。英文字幕を合わせてやっと理解度50パーセントぐらいではないかと。

ということで、台湾のニュースなども、ほとんど辞書を引き引き「暗号解読」のように、かろうじて意味をひろっている状態です。

それでも日本で上映されない映画などは、たとえ日本語字幕が無くても全く見られないよりは良いと思い、台湾版のVCDやDVD、大陸や香港や韓国のVCDなどを通信販売で購入して見たりしています。

日本にはそんなアジア映画ファンが沢山います。もちろん、私などと違って、きちんと中国語や韓国語が理解できる方も沢山いますし。

あまり居心地の良い場所ではありませんが、よかったらまた、気軽に書き込みに来てください。

祐祐は、本当に福岡(アジア太平洋映画祭の開催地)に来るのかな?

そうなんです、「金馬影展」なんです。
よく知ってますね、石公さん、すごいです。
石公さんは日本人ですよね?本当に詳しいですね、日本語字幕なしのDVD見られるのも中国語できるからとかですか?

今日新聞読んで、≪十七歳…≫の楊祐寧が今日で福岡に行くという。アジア太平洋映画祭のため、プレッシャーとかはまったくないという記事なんです。
長い文章ですみません~、映画の話できて嬉しかったのでつい長く書いてしまって…。^_^

はなさん、台湾の方ですか? おお~! 岩井監督の作品なども上映される11月の映画祭というのは「金馬影展」のことですね?

日本映画もお好きなんですか。今、日本で公開されている映画で、最も話題になっているものは「スウィングガールズ」です。「ウォーターボーイズ」を撮った矢口史靖監督の作品で、とてもハッピーで相当面白い映画だと評判です。私はまだ見に行っていないのですが。

《十七歳的天空》も、見た後にほんわりと笑顔になる「後味」の良い映画でしたね。DVDには確かにジムの券がついてきました(笑)。日本でも今回発売の台湾版DVDを見ている人がだいぶおられるようですが、まだ公開も映画祭上映もされていないため、日本語字幕がついた形で見た人はいないのです。早く字幕付きで見てみたいです。

台湾の人です。今まであんまり映画見なかったんだが、今年はけっこう見ましたね。日本映画と台湾映画が好きです、洋画はたまにしか見ません。
≪十七歳…≫面白かったよね、DVDに特典としてジムの体験券がついているのはまたおもしろいです~
日本語にはどう訳したのかな、笑うところとかちゃんと訳したのかなって考えたりします。
石公さんも楽しかったって言ってくれてし心配することないか。^_^
こっちにも11月に年に一度、映画祭みたいなイベントがあって、たくさんの国の映画が見られるんです。
「花とアリス」をはじめ、たくさん日本の映画見られますので、それを楽しみにしています。

はなさん、はじめまして。コメントをいただきありがとうございます。もしや台湾にいらっしゃるのですか? ほかにはどのような映画がお好きですか?

私もおかげさまで、やっとDVDを見ることができました。監督の言うとおり、本当に"童話"でしたねぇ。アート風を狙うでもなく、ただただ真っ正直に撮り上げたところがいいですね。登場人物は皆なかなか魅力的ですし。

范植偉には申し訳ないけれど、同じ(?)"童話"系作品の《地下鐵》よりも楽しかった気がするのですが……。

こんにちは、はじめまして。
「アジア太平洋映画祭」で検索してみてここに来ました。
石公さんは「17歳的天空」のDVD見れましたか?
本当に面白い映画なので、
もっとたくさんの人に見せてもらいたいです。
私もつい最近映画見てからDVDを買いました!
感想を楽しみにしています。

すっかり2日間PCから遠ざかっておりました。

いや~、福岡の件は私の解釈なので本当のところは終わるまでわかりませんが、まあ少なくとも上映はない……と。でも来年日本公開が決まっている、とのもっぱらの噂ではないですか、《17歳……》。おとなしく待ってれば、何らかの形で日本語字幕で見られそう……ではありますね。

あら~どうして税関にストップ?
「アジア太平洋映画祭」そういう意味だったんですか!
やたらと未だに向こうの新聞で「17歳・・」
が上映するとか、祐祐が日本に来る
ようなことが書かれていて
どうなのよ、コレ?って思っていたのですが
これですっきりです!
「出品」しても一般上映にはならずに、
でも「受賞」はあるってなんだか不思議?
映画祭っていっても選ぶのは批評家だけが
見た「出品作品」からってことなんですね?
う~ん、一般ピープルにも見せて欲しいですわ~

mikiさん、こんばんわ。

私の台湾からの荷物は、販売元の発送不備で東京税関で止まっております(笑)。はてさていつ来ることやら……。一足早い感想を楽しみに待っています!

ところで、《十七歳……》をはじめとして計3本の台湾映画と、何本かの有力な香港映画の出品の現地報道があって、だいぶ期待させられたアジア太平洋映画祭(福岡)ですが、ネット上の福岡市広報を見たところ、「出品」と「上映」は全く別と取れる文面があり、今年は45作品がコンペにエントリーしているとのことでした(「一般上映」を行う作品はエントリー45本中の10本のみ。ラインナップは公式サイトの作品どおりです)。つまりはそういうことですか……(苦笑)。

ということで、一般上映される作品以外のものが「作品賞、監督賞、主演男優賞、主演女優賞」などに選ばれることもありそうです……。とりあえず、福岡で一般人が《十七歳……》を"見る"ことはかなわないようですけれどもね。

おひさしぶりです。
「17歳的天空」のDVD手元に届きました。
私の場合は台湾の業者に頼んだので台湾版ですが、
このYESASIAは香港で発売される版みたいですね。
しかし最近は香港DVDもリージョン3の物が
多くなってきてますからALLであるかどうか微妙ですよね。
私はリーフリ機なのでどこのリージョンでも大丈夫なのですが。
段々不便になってきますね~
感想はまた書かせていただきます。

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