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2004.09.24

いっぽう上海では

白先勇原作、曹瑞原監督の全12集のテレビドラマ《孤戀花》の上海での撮影が大詰め。来月からは台湾に戻っての撮影となるそう。袁詠儀(アニタ・ユン)と李心潔(アンジェリカ・リー)のラブシーン(?)のせいか、あちこち記事がある。

かたや、まだ撮ってるし、消防モノ。

最近気になるのが、JRのキオスクで売っているクラシックな洋画のDVD。何と380円だ。まだ何十タイトルも出ているわけではないようだが、3作品ずつ発売になっている。

2004.09.22

監督・出演者が来日

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画像は聯合網より。

はなさんが書き込んでくださったとおり、21日午後、《十七歳的天空(Formula17)》の出演者(金勤、楊祐寧、楊俊敏)と陳映蓉監督が福岡に到着。ほかに台湾からは、《台北ニ一》の監督とヒロインの林孟瑾、上映作品の『黒狗(ブラッグドッグ)親分が来た』(原題:黒狗來了)の女優さん林美秀や監督らが来日したそう→記事

台湾では、今回の映画祭のオープニングセレモニーのテレビ報道(→ぼやけたキャプチャ画像はアンディさんか?)までされているが、日本では全く情報がない。

ということで、金勤クンも祐祐も福岡にいるらしい、という話。→確かに来日。福岡にて、マスコミ関係の方の、可愛い出演者3人に会ったという記述も……。

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さらに、福岡にて《台北ニ一》の林孟瑾と祐祐(聯合網より)。→記事。祐祐の"ハワイ"後は、林文智監督の《怎麼浪漫也可以》という(今度こそ)コメディとある。アジア太平洋映画祭の開催国、来年はマレーシア、2006年が台湾(2007年はタイ、2008年がインドネシア)を予定しているとのこと。

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まだまだ福岡にて(聯合網の画像)。いいなあ、福岡は。監督と金勤&楊祐寧→記事

2004.09.17

Happy All Together

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東京フィルメックスも、早くもいつのまにかスケジュールが発表されていた。

愛し合う2人の青年の日常(←(C)フィルメックス公式サイト"作品詳細")の物語が、後半一転、中島敦になってしまい、何だかわけがわからぬ(?)と評判のタイ映画『トロピカル・マラディ』や、世界各地の映画祭ラインナップでタイトルを見かけた気がする中国映画『雲の南へ』(監督の朱文は、フィルメックス公式サイト"作品詳細"によれば、『沈む街』や『ただいま』の脚本を手がけた人だという。思わず小躍る!)ほか、特集上映もジョニー・トーの柔道映画(のレオン・カーファイ(←だけかよ))も楽しみだ。

冒頭の画像は、昨晩、渋谷で見てきたアルゼンチン映画『ある日、突然』より。アルゼンチンで、ロードムービーで、この白黒画像で、といったら『ブエノスアイレス』を思い起こさずにはいられず、どうしても気になって、レズビアンのカップルと誘拐された女性のロードムービーだ、ということだけを予備知識として見に行った。ら、似ていたのはこの写真ぐらいなもので、ウォン・カーウァイ映画とは似ても似つかぬものだった。が、大好きだと言えるぐらいに、面白かった。

決して見場は良くないが、けっこうみんな自分の中に思い当たるフシがありそうな俗物チックな肥満のヒロインをメインに、シャワー室での全裸から、便器の中から吐瀉物まで、しれっと映し出しておきながら、後半、老女たちの皺だらけで愛しい顔の大写しや、犬やニワトリや、どこか懐かしい風景、安らいだ登場人物たちの様を、静かに差し出すように見せてもくれる、全編モノクロで。

ヒロイン、マルシアの退屈な日常とそれに対する苛立ちと、彼女の凡庸さとを手際よく見せた後、"旅"が始まるきっかけとなるのが、恋人レーニンを伴ったパンクスのレズビアン、マオがマルシアを見かけて追いかけて行き、口説く場面だ。マオは彼女に、一目惚れしたと言い、理想のタイプだと言う。理想の"暗い表情"をしていたのだ、と。そのときレーニンの顔が映る。レーニンも、マオ自身が恋人だと言うだけあって、相当暗い表情をしている。まるで宗教画の、処刑前のキリストの顔のようだ。確かに暗さというのも、ある種、人を惹きつけてやまないものがある。

そう思った途端に、マルシアの性格も日常も過去の人生をも、何もかも教えてくれるような、彼女のつまらなそうな重苦しい表情が魅力的に思えてくる。情けなさ満点のファッションセンスも、"個性"に見えてくる。ダイエット食品か痩身美容の広告の"使用前"写真に必ず出てきそうな、はちきれたマルシアの身体に、セックスアピールすら感じられるようになってくる。

マオとレーニンと、ナイフで脅された"いやいやながら"のマルシアとが、運転手を脅して奪い取ったタクシーで"旅"を始める。何をしでかすかわからぬパンクスたちと、何を考えているかわからぬマルシアが、行き当たりばったりの旅先で、ヒトとすれ違い、ヒトと知り合い、ヒトと別れる。マオのマジックワードのおかげで、すっかりマルシアに魅せられた自分は、まったく飽きることなく、彼女たちの旅を凝視した。そして、始まり方から考えれば、全く意外な終わりがまっている。その終わりは、甘過ぎるぐらいに温かだ。そりゃ、"青春映画"だそうだからね。

その"青春映画"の、醜く迷える苦しい若者たち(女)に比べ、大人たち(女)の何とかっこいいことか。水族館員のおばさんも、教師の女性も、ばあさまたちも、誰もが優しく潔い。だから"青春映画"なのに、気に入ったりしたのか、自分(笑)。サントラ盤が出るかどうか、まだはっきりしないようなのだが、ぜひ出して欲しい。モニカ~♪

2004.09.13

東京でハワイ

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画像はメガネのヒトが楊祐寧。

東京国際映画祭アジアの風部門)で、早くも『夢遊ハワイ』、あの祐祐主演のコメディ(なのか?)、ハワイというタイトルなのに全編台湾ローカルロケと言われる大変楽しそうな映画が上映される。これ、台湾でもまだ上映されていないんじゃ?
    ↓
勝手なことを書いてはいけない(失礼いたしました)。やはり、「面白そう」なのは芸能記者が撮ったロケ写真だけのよう。

『夢遊ハワイ』はコメディでも何でもない、ちょっと変った設定のロマンチックな映画だと、あちこちに書かれていた。設定を解読すると、ロマンチックというよりはファンタスティック、なのかな? 恋愛物ではなさそうなので、マジで内容的に期待できそうな気がしてきた。「ハワイを夢見て」というようなタイトルだから、当然ハワイじゃなくていいわけだし、舞台は。いわば「ハワイ」は「夢のカリフォルニア」みたいなものか? 監督の徐輔軍は、陳玉勲監督の助監督や、あの今や幻となりつつある范植偉と馬志翔が共演した《Brave20》で副監督を勤めた人だそう。

ということで、東京国際映画祭の上映作品も発表になっている。はぁ、こんなにたくさん見たいものがあるんでは、何本見られるのか心配になる。

2004.09.09

コリアン・シネマウィーク2004

もうすぐ東京国際映画祭の上映作品も発表されるし……。

でも、コリアン・シネマウィークの方が情報が先に出た。どの作品も興味深いが、『犯罪の再構成』がこんなに早く見られるとは!うう、感激だ。韓国文化院

9月21日発表にてプログラム変更。上記で狂喜していた作品は『星』と入れ替えになってしまった。

2004.09.07

つぶやき垂れ流し

気になるものや思うところがたくさんありすぎて、ピックアップできずにいると、結局何も残らずに流れていくんだなあ。……残すほどのものでもないのだが。

◇11月に公開される『ポーラー・エクスプレス』。テレビでタイトルも知らずに、この映画の1シーンを見たときすぐに、「あ、オールズバーグだ!」と思った。映画を見にいくことはないかもしれないが、実は、絵本など読む趣味のない自分が過去に唯一気に入った絵本が『ハリス・バーディックの謎』。この『ポーラー・エクスプレス』(書籍タイトル:『急行「北極号」』)の著者であるクリス・ヴァン・オールズバーグの本だった。店頭で手にして一目惚れしたのは15年ぐらい前だろうか……。村上春樹訳というのが大いに気に食わなくはあったのだが(←スミマセン)、言葉よりも圧倒的に絵が主役の本だからいいのだ、と自分に言い訳をしつつ買ったっけ。アメリカっぽさの中にも、子供のころに見た夢のような、温かさと幽かな怖さ、明るさと暗さを合わせ持つ懐かしい絵柄なのである。

◇プロ野球選手会のスト決議。がんばって戦ってほしい。新鮮だもん、スト(←そんな理由か!)。だいたい、ストライキが日本の世の中において一般的でなくなって何年経つ? 昔は春闘というとストライキがあり、交通機関も止まった。春が近づくと、「いつもの通勤ルート」以外の通勤ルートを上司に尋ねられたりしたものだ。時は流れ、今やプロ野球選手のような商品価値のある人々は別だが、一般的には経営者にとって「かけがえのない」被雇用者などいないのだろう。ストライキに参加した社員を全員解雇したって、代替要員なんていくらでもいる。もちろん、野球のすそ野を狭めてはならないという、選手会やファンの主張は理解できる。が、そういう本来の話とは別に、経営者の思うがままの世の中で、戦えない労働者の閉塞感がいくらかでも打ち消される、そんな意味も持っている気がするのだ、選手会のストは。もちろん交渉がうまく運ぶなら、それが一番望ましいが。

◇《17歳的天空(Formula17)》の発売情報がYesAsiaにもやっと登場。日本語で通販申し込みができるので、海外サイトでの通販に不慣れな方にはおすすめ(メールをくださった方、お力になれず申し訳ありませんでした)。YesAsiaで扱うのが台湾版か、それとも別に香港版が出るのかは不明だが、少なくとも台湾版はリージョン3という記載なので、(見られなくてもいいという)覚悟をして通販を。台湾ではこの作品のVCDは出さないとのことだが、香港版VCDとか出してくれないものか。

◇たいへん多産な映画監督で、次に撮るのはホラーだとニュースにも出ていた"姐御"王毓雅(アリス・ワン)監督(←といっても、若い)の10月に台湾で公開される新作は《終極西門》。女性が主人公の黒社会物のアクションのよう。タイトルは微妙に笑えるが、中身はかっこよさそうだぞ。で、もう1つ、やはり10月に台湾で公開される女性監督、周美玲の《艶光四射歌舞團》。昼は坊さん(葬儀の導師)、夜はドラアグクィーン(というかニューハーフのおねいさん?)の若者を主人公とする話で、予告編だけでもかなり面白い。10月の釜山国際映画祭でも上映されるそう。映画祭といえば、現在開催中のベネチア国際映画祭の批評家週間で上映される陳正道監督の《狂放》は、東京国際映画祭(アジアの風)でも上映されると台湾映画サイトの記事にあったが本当? 同じく批評家週間上映の香港映画《蝴蝶》は?

◇「キネマ旬報」9月下旬号に写真のあった『真夜中の弥次さん喜多さん』の、七之助の喜多さん、かなり似ている、原作に(爆)。『オペレッタ狸御殿』とともに、来年の楽しみっすね。

2004.09.02

「新しい台湾の文学」新刊

数年前からニエズ原作の発行予定が出たまま音沙汰のなかった国書刊行会の「新しい台湾の文学」シリーズ、残念ながら『罪の子』(ニエズ)ではないが、10月に新刊が出る。以降続刊などとは全く書かれていないが、ちょっぴり期待してしまう秋である。

新刊『自伝の小説』は、同シリーズ既刊『迷いの園』の著者であり、台湾フェミニズム文学の最も先鋭的な作家である李昴の最新作。作家としての李昴と、『自伝の小説』(原題も『自傳の小説』)については、アジアンエンタテイメント・ファンならよくご存知の2004年3月発行「トーキングヘッズ叢書No.20 中華モード」(アトリエサード刊)で、上野千鶴子と、『自伝の小説』の翻訳者である藤井省三(インタビュー)が詳しく語っている。この「中華モード」、若い頃なら喜んで読んだタイプの雑誌(ムック本)だが、この年齢となってはマンガやイラストがちょいうるさすぎる感が……。

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