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2004.07.25

お気楽ご免

元来、ダジャレ好きである。最近ついつい目を留めてしまうのは、電車の車内広告の湖池屋「激カラムーチョ」のポスター。従来品「カラムーチョ」との「当社比」ならぬ「当社ヒー」比較広告(おなじみのばあちゃんが「激カラムーチョ」を食べて「ヒー」という声の長さをビジュアルにして、「カラムーチョ」と比べたもの)。ばあちゃんの絵は可愛いわけではないが、「当社ヒー」が可愛い。後発激辛商品「暴君ハバネロ」に押され気味で、車内広告のインパクトが強かったハバネロの向こうを張って宣伝に力を入れ始めたのではないかと推察するが。

何と言っても一番グッと来たのは、『ファインディング・ニモ』のDVD発売(2004年6月18日)の広告だ。ニモの絵柄の片隅に小さく「あの感動を、おうちニモ」とある。これを初めて見た日には、その言葉の余りの可愛さに感動し、一日中頭の中を「庭にもニモ、裏庭にもニモ」というバカなバリエーションが回り続けた。ディズニーキャラは好みではないのだが、何故かニモだけは、名前のせいか可愛いと思う(←んなら、見ろよ)。

が、ニモは見ず、きょうは新宿シネマミラノで『箪笥』(原題《薔花、紅蓮》)を見る。いや、さすがにホラー。アジア映画にありえない客層。アジア映画にありえない客の入り。さすがに立ち見まではなかったが、ほとんど満員の劇場で、周りは10代~20代前半の若い人たちが7割以上。あとは男性(韓国?ホラー?)映画ファンとおぼしき人たちが少し。

映画は、手を洗う場面から始まる。洗っているのは白衣を来た医者だ。その中年男の前にヒロインの少女が入院中の寝巻き姿のまま女性に連れられて受診にやって来る。この最初のシーンに登場し、画面いっぱいにその(特に美しくもない)顔をさらし、その後2度と登場しなかった医師こそ、イ・デヨンさんであった。映画の舞台の古びた家の、クラシックな小花模様の壁紙を映したタイトルロールから印象づけられた美しい世界が、デヨンさんが出てきてくれたおかげで一瞬吹っ飛んだ(いや、デヨニストとしてはたいへん嬉しかったので←大バカ)。もちろん、すぐに元の世界へ戻ったが。

『箪笥』は、漫画化もされているようだが、極上の少女漫画のような美しさだった(内容的に似たところは全くないが、ヒロインが古い倉庫に入っていくシーンで、大昔好きだった『温室』という萩尾望都の漫画を思い出した)。ホラー映画は大の苦手で、いつも劇場では耳を塞ぎ、目を細めつつやっとの思いで見ているのだが(←意味ないじゃん)、この作品は素面のまま(笑)見ることができた。ホラーというよりは、むしろ金田一探偵の出てこない横溝映画のような感触で見ていた。あるいは、どこの評でも言われている継母役のヨム・ジョンアの怖さは、よくヒッチコック映画に出てくる中年女性の不気味な怖さに重なるかもしれない。「薔花紅蓮伝」という有名な韓国の姉妹の伝説を下敷きにした話で、その「誰でも知っている」話がホラーとしての伏線なわけだが、実際には……。

モノローグを使わない、気持ちを歌い上げないから、衣装やインテリアの装飾的美しさに反して、とてもクールで統一感のある作品という印象を受けた。監督は音にもこだわったそうで、帰宅した今でも耳に残っている足音などもあってそのこだわりはよくわかるのだが、(少なくとも自分は)音量で脅かされた気がしたところがあったのはちょっとアレだったなあ。「音で怖がらされた」のならまだ良いが、音量そのものでびっくりさせられるのはなあ……。後半流れる音楽は良かったと思う。

その後、西口へ回り、気になっていたEasyWayで珍珠[女乃]茶を飲んでみる。ファーストフードとはいえ、しっかりと香ばしさの薫るお茶だった。他に自分と同じミルクティーを飲んでいたのが、場所柄なのか、やはり1人で来ている男性ばかりだったのが面白かった。(食べなかったが)食べ物もなかなか美味しいとの声を聞く。

さて、香港ではもうすぐ公開のため祐祐がキャンペーン真っ最中の《17歳的天空》。先週のニュースでは、シンガポールでは(題材的な理由で)上映禁止だそうで、あちらのファンはがっりだろう。アジアの国々もいろいろなんだ。

9月の「第49回アジア太平洋映画祭」(福岡)には、阿青母こと柯淑勤さんも出演する『黒狗(ブラックドッグ)親分が来た』(原題《黑狗來了》)が上映となる。以前の台湾報道では、同映画祭には『黒狗(ブラックドッグ)親分が来た』のほか《台北二一》と《十七歳的天空》も参加するとあったのだが、どうやら今回はおあずけのようだね。やはりファンタかな?

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コメント

mikiさん、おはようございます~。

「17歳的……」は日本で上映されるにせよ、されないにせよ、一応DVD発売が決まっているわけだから、見られないことはない訳で、福岡の件はちょっと残念ですが、まあ、いいではないですか(笑)。

それでなおかつ東京の映画祭ででも上映されるようなラッキーなことがあれば、関東の人間にとっては福岡よりは有難いし……。

范植偉と馬志翔が出た「Brave20」など、日本上映はおろかVCDも出ていませんもんねぇ。台湾で上映中に見るしかなかったんでしょうね。

参加しませんでしたね~がっくしですよ。
やはりDVDでおウチで楽しむしかないですね。
東京国際映画祭とファンタにも望みを繋いでいいものなんでしょうかね~
東京国際映画祭、仕事的に私関わりがあるんですけど。。
探りを入れるべきか・・
六本木に降り立つ祐祐というのも見てみたい気もしますが。

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