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2004.04.15

「フランス刑事まつり」で四部門受賞

『殺人の追憶』がコニャック映画祭で4部門制覇(朝鮮日報)

実は、最初は台湾の新聞サイトで知った記事である。フランス(のコニャック)で開催され11日に閉幕したコニャック・ミステリー映画祭(Cognac Festival du Film Policier)で『殺人の追憶』が大賞を含む4部門の賞を受賞したそう。

面白いのは、警察官が審査する警察賞(これも同作が受賞)。こんな賞があることでも、あるいは映画祭の原語名称でも想像できるとおり、ミステリー映画祭というよりも、「刑事モノ祭り」らしい。こじんまりした映画祭のようだが、東アジア圏からも、(目新しい作品はないが)『PTU』、『インファナル・アフェア』、『インファナル・アフェア2』、『悪い男』などの作品が上映された。

こんなニュースの出た今日(もう日付は変わってしまったが)、やっと、地元の映画館で『殺人の追憶』を見ることができた。昨年の東京国際映画祭で見てはいたのだが、それでもやはり時間を忘れさせられた。

ソン・ガンホ演じるパク・トゥマンは、2003年には民間人となっていたわけだが、彼が訪ねた17年前の事件現場を、少し前に訪れたという「普通の顔のおじさん」はどう変わっていたのだろうか? パク・トゥマンにとって17年ぶりに訪れた現場だったのか、それとも何度か来ていたのかはわからないが、いずれにしても、ラストのあの表情は当時と全く違う現在の日常生活の中でさえ、「事件」を片時も忘れたことのない表情だったと思う。少し前に訪れたという「普通の顔のおじさん」も、きっとそうだっただろう。(この部分、ラストを読み違えていた大ばか者なので、少し書き換えた。確かにそうでなければ、「普通の顔」という言葉が活きてこないし、ラストが意味不明になってしまうのだが、どうしても、あの犯人が現場を再度訪れるということが考えられなかったのだ。読解力ゼロだよ、自分。映画見る資格ナシ)

映画の中で一番怖かったのは、パク・ヘイルが演じた容疑者の血走った目でも、警察の拷問でもなく、貧しい家々や田園風景と隣り合わせに存在する、セメント工場の巨大な設備が突然たちあらわれる場面だったりする。

映画館の出口で聞こえた、「雨も降っているし、家へ帰るのが怖い」との女性客の声が印象的だった。そういえば『憂鬱な手紙』が耳について離れない。

で、帰宅した自分を待っていたのは、「トラックバック野郎」Tシャツだ。(Sサイズ……だがデカいぞ)

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コメント

こんばんわ。いつもありがとうございます。

ちょうど昨年の晩秋の映画祭シーズンは、韓国映画は刑事モノのオンパレード状態だったのですが、他の作品の取調べシーンも凄かったです。そういや『夜を賭けて』の警察でのシーンもひどかったな。(今の日本でだって)内実はそれに近いものがあるって聞きますから、「描かない(で避けて通る)よりは描いたほうがいい」と感じます。

それにしてもコニャック、楽しそうな映画祭ですよね。今年は久々に「みちのく国際ミステリー映画祭」にでも行ってみようかな(?)。

こんにちは、夏川です。
当局的に賞をあげるのはチョットと思うのですよ。
やはりあの捜査はいけないっすとと思ったりしました。
まあ、お祭りの話だからアレですけれどね。

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