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2004.03.09

ラクダ(たち)

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イ・デヨンさんである。どっかで見たと思っていたが、やはりあの作品、この作品で登場しているイ・デヨンさんである。

画像は、イ・デヨンさんが出ているパク・キヨン監督の2002年作品『ラクダ(たち)』のポスター。延々、中年の男女の盛り上がらない不倫旅行の2日間を、モノクロ映像で追う。

この映画、ポスターのとおり、かなりかっこいい。出腹のオヤジと、干からびきったようなお姉さんが、ぎこちなく互いをさぐりながら、自分を隠しながら、言いたくても言えない言葉、知らせたくてもわからせようのない「年輪」を抱えて、メシを食い、酒を飲み、並んで歩き、セックスする。帰りの車内だって、ひとことも口なんかきかない、よく知り合った長いつきあいの2人でもないのに。カメラはすこぶるクール。防犯カメラの如く、その場を映し出しているだけだ。

ちなみに監督の表情は、わずかにチェ・ミンシク入ってマシタ。

土曜から始まった『韓国インディペンデント映画2004』。予定していた最初の『ロードムービー』には間に合わず見逃したが、そのほかの土日のプログラムはすべて見ることができた。

『もし、あなたなら』は、「もし自分なら」と考えたときに、全作すべてが胃の痛くなるような恐怖を底に秘めている。でも、ニヤッとしたり、爆笑したり、どれもいろいろな意味で楽しめるエンターテイメントな仕上がりを堪能した。

『時間意識』の詩人のじいさんが気になった。『マイ・コリアン・シネマ』の看護婦さんたちのジャジーな歌声に引き込まれた。映画への愛をビシビシ感じた。『ビーイング・ノーマル』の監督はすごすぎる。『もうもどれない』は何が魅力なのかわからないままに目が離せなかった。『ワンダフル・デイ』の、のどかでカラフルで明るい映像に救われる。

どの作品も高濃度だ。見て損はない(金曜(12日)まで)。

韓国の作品に接したときに感じるのは、シニカルで強くて熱いということだが、中華系の作品に触れたときよりも、少しだけ自分(あえて日本人という言い方ではくくらないが)の感じ方・考え方に「近い」感触がある気がする。

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もう先週の話しなので、めちゃくちゃ時期を逸してますが、そんなこと言ってたらblogなんぞできるかい、ということで、むりやり感想を書いちゃいます。 全部で9プロ... [続きを読む]

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