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2004.02.17

夏至、冬至、そしてハッピーエンド

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1カ月ぶりにようやく映画館に足を運び、観てきたのは2本。

チョン・ジウ監督の 『ハッピーエンド』とホン・サンス作品『気まぐれな唇』

『ハッピーエンド』は、そりゃあまあ、チェ・ミンシクを見にいったのだが(タイトル下の画像は公式サイトより)、彼は期待以上だ。失業中年、スーツ姿に赤ちゃん、古本まみれ、苦悩する乱れ髪。似合うったらない。巨匠イム・グォンテクの失敗作との呼び声も高き(←うそうそ!)『酔画仙』が早く見たいぞ。

そして本来のこの映画の「売り」であるらしき、チョン・ドヨンのすばらしい色気と存在感(&演技)に、当然といえば当然だが酔いしれた。後半、喫茶店で浮気相手(チュ・ジンモ)と会う前の、細やかな「素顔」演技。「お色気ON」の彼女とは全く違う、疲れや諦めや未練や迷いがすべて含まれた人間らしい、やつれた表情は見事だ。

それにしても、妻の浮気題材の映画の「浮気相手の男」ってのは、どうして全然魅力がないんだろう。まあ、自分が基本的に"色男""二枚目"系が苦手なだけなのかも知れないが……。浮気というわけじゃなかったが、『たまゆらの女』でコン・リーに寸止め食らわせるスン・ホンレイなんかはとても良かったと思うが~。やはり、秘すれば花、事に及ばぬが花、ってところなのか。

『ハッピーエンド』の面白さは、特に前半の、いわゆる男女の設定がことごとく逆転しているところ。これは爽快。チェ・ミンシク演じる夫がこのまま耐えて耐えて、そして『夏至』(トラン・アン・ユン監督)のごとく、何ごともなく"元サヤ"に収まれば、そりゃあさらに新鮮な映画となったことだろう。……って、そりゃ『冬至』(謝東監督)か?

で、あの"転"は、ほんの少し唐突というか、ほんの少し作品の"品格"を落としてしまっているような、そんな気がしたのだが、どうか? ラストは好きなんだけど。

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