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2004.02.01

銭とる苦患は死ぬ苦患

会社の仕事と、もう1つの別の仕事のどちらもが、うまくいかずにアップアップしていたら、ふとタイトルの言葉を思い出した。

2年前に亡くなった明治生まれの祖母が、仕事で落ち込んだ自分によく掛けてくれた言葉だ。別に、励ますような意味もないし、モチベーションを上げるとか、ポジティブになるというような言葉ではない。

「銭とるクゲンは死ぬクゲン」

(仕事をしてお金を稼ぐのは死ぬほど苦しいことだ。でも誰だって苦しいんだから、我慢して頑張りなさい)

ちゃんと調べたわけでも、説明を受けたわけでもないが、いつもそんなふうに受け止めていた。

お前は世界に1つだけの個別の存在なんだから、自信を持ってゆったりとやってみなさい……とか、そんなんじゃなくて、「苦労をするのが人間だ、人生だ」っていう人生観そのものが明治フレーバーで、それがいいかどうかは別として、ある意味フレッシュだ。

今や日本では、どこを掘ったって出てこない、思想の絶滅種に違いない。

漢字は、クゲンを辞書で引いてみたら、当てはまりそうなものが「苦患」しかなかったので、それを使ってみた。ちなみに意味は、(仏教で)地獄で受ける苦しみ(by三省堂新明解国語辞典第五版)とのこと。ま、苦しみのことだよな。

ほとんど祖母に育てられたと言っていい自分は、何かあると、祖母の言葉が呪文のように頭の中にぽっかりと浮かんでくる。メジャーなことわざ・故事成語は少なく、どこか微妙に、勘違いが入っているかもしれないし、方言が混ざっているかもしれない不思議な響きを持つ言葉が多い。

んなわけで、特にどうということもないが、単なる自分の懐かしみのためにカテゴリを作ってみた。名前は「ユキゴログ」。祖母の名前と「語録」と「ログ」を掛け合わせたもの。昔の人の生の言葉、まとめてみたら意外と面白いかも知れないなと……。

(ま、日々聞かされていた当時は、うっとおしかったですよ。で、韓国映画『おばあちゃんの家』なんか見ると、身につまされて、身につまされて……)

「同じ言葉、聞いたことがあるよ」という方がいらっしゃいましたら、よかったら反応していただけると嬉しいです……だから、どうなるわけでもないんだが。

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