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2004.01.31

もうすぐベルリン

いつのまにやらベルリン国際映画祭(2月5~15日)が近づいていた。

ニエズ([薛/子]子)で阿鳳を演じた馬志翔くんも出演している、張艾嘉(シルビア・チャン)監督の《20:30:40》(20代→李心潔(アンジェリカ・リー)、30代→劉若英(レネ・リウ)、40代→監督自身という結構な女優陣の映画)がコンペテイョンに出るのは随分前からニュースに出ていた。

が、キム・ギドク監督のこれまた濃そうな《サマリア》(古い話題だが、ポスターが物議をかもしているらしい)もコンペティション出品だった。”裸ギター”(from『ワイキキ・ブラザーズ』)&”ずっと兄貴が好きだった”(from『純愛中毒』)イ・オルさんが復讐する父ってのは、楽しみだなあ。あの淡白なイメージの演技派が、キム・ギドク作品とは!

その他には、コンペティション部門ではないが、香港のインディペンデントの監督、郭偉倫(ウィリアム・クォック)の《Darkness Bride》が何だか気になる~(2003年の釜山国際映画祭で上映)。

2004.01.13

カンティプール探訪?

昨年、映画と映画の間の時間調整のため渋谷の「ユーロスペース」付近をうろついていたとき、ネパール料理「カンティプール」という看板を見かけ、「ネパール料理」ということもあってか記憶に残っていた。

その何週間か後、新潮文庫で出ていた佐野眞一『東電OL殺人事件』を読んだ。2年ほど前だったか、冤罪事件に関心を寄せていた友人が薦めた本だったからだ。その本の中に、渋谷区桜ヶ丘にあるネパール料理店『カンティプール』が登場する。  ※ちなみに今は『東電OL症候群』を読んでいる。

あ、あの店だ! 本の中で、店名を初めて見たその途端、実際に目にした路地の看板が脳裏に浮かんだ。『東電OL殺人事件』は自分の現実と地続きになった。

その『カンティプール』に、今日、「ユーロスペース」での『息子のまなざし』と、「イメージフォーラム」での『味~Dream Cuisine』の合間に行ってみた。

マンション入り口(?)の路地の奥にある店は、40~50人は入れるだろうか、エスニック料理の店としてはゆったりしている。午後2時半すぎにでかけたせいか、他にはお客は2組だけ。ガラガラの店内を民族衣装をつけた女性店員が歩く。インドとの相違点を必死でみつけながら、ランチを食べた。

1200円の休日のランチは、2種類のカレーと3種類のイモのつけあわせと甘いデザートとサラダと焼きたてのナンをプレート1つに乗せたもの。

唐突に終わった感のある『息子のまなざし』の、その終わり方によりさらに増した作品への好感度で幸せになった心と、「東電OL」渡辺泰子さんのことを考えようとする頭とが反発したり解け合ったり、落ち着かない時を過ごした。

2004.01.11

賈樟柯、地上へ

彼(賈樟柯(ジャ・ジャンクー))作品がどうして「地下電影」なのか、自分にはさっぱりわからないが、とにかく中国政府当局から認められて、晴れて「地下導演」(地下監督)の呼称を返上したというニュース。

(どちらも中国語簡体字フォントです)
http://ent.sina.com.cn/m/c/2004-01-09/1613273680.html
http://ent.sina.com.cn/m/c/2004-01-10/0137273911.html

中国映画で、今、おもしろいのは、この人と張元ぐらいなもんだもんな。国が認める認めないなんかは関係ない。今年の東京フィルメックスで賞獲った寧浩くんは、面白い監督になってくれるだろうか?

范植偉と子供たち

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日本でも3月に公開されるディズニー・アニメ『ブラザー・ベア』の、台湾での吹替版に声優として参加した范植偉が、1月10日に行われた試写会で、クイズに入賞した子供たちと撮った写真(写真は中央通訊社)。

今風のというよりは、古風なイメージの若者なので、子供や老人と並ぶと本当にしっくりきてしまう。

※「ニエズの周辺」というカテゴリを作ってみました。昨年放映された台湾ドラマ『[薛/子]子』(ニエズ……と読むらしい)近辺の話題を、たまにポツリポツリとできたらいいなと思っています。なんていって、ちゃんと続くのだろうか。((范植偉(ファン・チィウェイ)は主演俳優の1人)

2004.01.05

やっと、MUSA~武士~

今年1本目に、ようやく『MUSA~武士~』を見た。

撮影といいアクションといい(←アクション、よくわからんが自分)、堂々大作の風格だが、話の縦糸はとっても小さなエピソード。「小作り」(小さな作り)の映画が大好きな者にとって、こんなに嬉しい作品はない。

(何で「小作り」が好きかって、頭が悪くて、壮大な話だと内容が頭に入りきらないだけである)

猛烈なアクションシーンの連続、派手な殺戮描写にもかかわらず、画面の色調はリアルに地味、風景はリアルに砂まみれ、衣装はリアルにボロボロ、人間はリアルにヨゴヨゴ。『HERO』作った巨匠に見せてやりたい(←って、『MUSA』のが制作年度は前だろ)。

砂漠、荒城といった荒涼たる風景の中で、人間だけがギラギラと命を燃やす。

苦手なはずの二枚目チョン・ウソンも、この作品では完璧。美形、長髪、"汚れ"、ダラダラの衣装で、計り知れぬ熱を秘めた寡黙なキャラ、しかも奴隷。これにひれ伏さぬ女オタクはいないだろうて。え? チェ・ジンモがいい? パク・チョンハクがいい? やっぱりアン・ソンギ様? 

大好きな章子怡は、イメージ通りの勝気な姫という単純そうな役ではあるものの、複雑な心境の変化を体当たりで表現しようと頑張っていた(と思う)。

そしてうれしかったのは、『光復節特赦』の恋敵警官&『公共の敵』のピカピカやくざを演じ、余りに強い印象を残したユ・ヘジンが、ここでも味のある良い役どころで脇を固めていることだ。

いやぁ、思ったよりずっと堅実で熱い作品だった~。『英語完全征服』も楽しみだ(が、公開されるのか?)。

2004.01.04

厄夜變奏曲-中華圏でも当然Blogかぁ

「厄夜變奏曲」とは、もうそろそろ公開されるラース・フォントリアー監督、ニコール・キッドマン主演の映画『ドッグヴィル』の台湾での公開タイトル。

台湾の新聞「自由時報」のWeb版(←(注)中国語繁体字フォント)の芸能欄に、ニコール・キッドマンのインタビュー記事があり、「今最も仕事したいのはウォン・カーウァイ」などと言っていたのに目を引かれ、内容を解読すべく、漢字(中国語)で表示されている作品名をGoogleでサーチしてみていた。

ニコール・キッドマンがウォン・カーウァイ(王家衛)の作品に出るかもしれないという記事は、何ヶ月か前に見てはいた。彼女が、格別好きな女優というわけではないのだが、昨年の『めぐりあう時間たち』しかり、その後も『ドッグヴィル』といい、《Cold Mountain》といい、『白いカラス』といい、出演作は凄い(という評判を耳にする)ものばかりで、どうしても気になる。あ、でも、ヴァージニア・ウルフ役の彼女は好きだ。

で、その記事の中に出てきていた映画のタイトル「厄夜變奏曲」を、消去法でいっても『ドッグヴィル』だろうと思いつつ、検索。結果は予想通りだったんだけれど、そのトップにひっかかったサイトは、台湾のBlogだった。こんなことでリンクするのも申し訳ないので、しないが~。

そちらのBlogさん、ちゃんと”AsiaWeblogAward2003”にも参加していて……。

大体そんなアワード自体知らなかった。香港、中国、台湾、シンガポール、日本……他多数のアジアの国別にBlogのベストサイトが選出されている。

今まで、中国語圏の映画の情報を得るのに、随分とマスコミ系の各国ニュースサイトを回って、できもしない中国語を辞書引いて必死で解読したりしていたのだが、Blogで直接、映画の感想なんか読む手もあるんだ。怪しい芸能マスコミ情報より、確実かもな。

2004.01.03

”Impressive Films 2003” つづき

いろいろな意味で……(笑)。

【こわうつくしい】
シナのルーレット1976年作品

【こわかなしい】
the EYE【アイ】

【面白さでは甲乙つけがたい】
YMCA野球団 ガン&トークス 前者は福岡アジア映画祭

【予想通りの内容だったのに、予想をはるかに超える見応え】
殺人の追憶 東京国際映画祭

【同じドキュメンタリーでありながら、対照的な作りだった】
緑色包囲 生命(いのち) 後者は台湾映画祭

【ただただ、このヒトを見るためだけに観た】
猫をお願い……張孝全 台湾映画祭

【美しい風景、美しい音楽、美しい父】
ファザー、サン 東京フィルメックス

【レンタルビデオ大賞】
豚が井戸に落ちた日 1996年作品



2004.01.02

心をこめて

朝日新聞(asahi.com)の「小泉首相の靖国神社参拝巡る記者団とのやり取り 」

  ――2拝2拍手1拝の神道形式をとりましたか。
   いや、心をこめて参拝しました。

思わず、むかし流行ったギャグを思い出した。レストランでの、ステーキの焼き具合を尋ねる店員と客の応酬。

「お肉はどのように焼きましょうか?」
「心をこめて焼いてください」

んで、きょうは歌舞伎に行ったんだよね、この人。どこへ行こうといいんだけどさ(靖国神社以外なら)。

結果的に、我々がこういう人を「選んだ」わけだし。あ~、やんなるよ。

2004.01.01

元旦のうちに

1回更新を。今年は、どんなくだらないことでも、情報価値がなくても、極力マメに更新しようと心に小声で誓う。

30日に徹夜で年賀状書きながら、テレビでやってた『ダンサー・イン・ザ・ダーク』をつけていた。隅々まで真剣に見ていたわけではないが、衝撃的に重た~い後味の映画だった。歌と踊りの場面も素晴らしいし、撮り方も面白い。決して嫌いではない。でも少しだけ辛いね。そういや公開当時、この映画を見にいった友人が、ビヨークのセルマを見て私を思い出したと言っていたが、うーむ。


情けないネタだが、2003年に印象に残った映画をまとめてみます。

【今年見た公開映画ベスト1】
ほえる犬は噛まない

【映画じゃないが、とにかくハマった】
[薛/子]子(ニエヅ) (注)台湾・公視制作テレビドラマ

【オセロの白い人を見るといつも思い出す】
めぐりあう時間たち/エデンより彼方へ……ジュリアン・ムーア

【ビデオCDで見たB級映画だけど、これまたハマった】
心猿意馬(The Accident)……呉毅将・王喜パート 1999年作品

【今年見た公開映画のワースト1だが、俳優に救われた】
黒水仙……イ・ジョンジェ(アン・ソンギ様ではない)

【鑑賞というより体験に近い】
裁かるるジャンヌ 1927年作品

【今年見た中国映画ベスト1】
沈む街 1997年作品

【1000席級の巨大スクリーンでもう一度見たい】
地球を守れ! 東京フィルメックス

続く (のか?)

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