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2003.12.26

実尾島とBENT

1月にパルコ劇場で上演される『BENT』の宣伝写真を見るたび、
韓国で今月24日から公開中の映画l『実尾島(シルミド)』(リンクは朝鮮日報です)の写真を思い出す。

みんな、黒光りしてて、ニラんでてて……。

『実尾島』、見たいなあ。

やっと『MUSA(武士)』が公開ということは、『実尾島』とか『オールド・ボーイ』が見られるのは、来年下旬とか下手すりゃ再来年?

2003.12.25

年賀状作成中

年賀状のレイアウトに四苦八苦して疲れたので、作りかけた自分のココログページに初投稿してみる。クリスマスは、ただそれだけで過ぎていくのだ。

この後も、忘年会2つに送別会1つ。誰でもそんなもんだろう。土日は六本木で 『台湾映画祭』。自分で映画6本分のチケットを買ったとはいえ、この日程の映画祭はキツい。開催されるのはと~っても嬉しいのだが。

遊びと仕事の合間をぬって、銀行行って、買い物して、大掃除して、正月の支度。と、これも誰でもそんなもんだろう。

年末進行真っ只中のクリスマスという行事は、夢か幻のように過ぎ去るだけだ。いっそ11月あたりにやってくれたら、もうちょっと余裕を持って楽しめるのかもしれないなあ。

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「丸の内ミレナリオ」「神戸ルミナリエ」と聞くたびに、「こちとらソレナリニ」とか、心の中でつぶやいてみる。
(寒がられるので黙っていたが、ついに、こんなところで言っちゃった)

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クリスマスプレゼントの思い出といえば、茶封筒。

昼夜なく自宅で仕事をしている職人だった親には、プレゼントを買いにいく暇などなかったから、毎年、12月25日の朝、目覚めると枕元にあるのは、金一封だった。家庭事情をわかっていた子供には、甘くて苦いプレゼントだった。

2003.12.17

米国映画協会の2003年ベスト10

台湾でも大陸でも香港でも芸能ニュースで取り上げられていた、米国映画協会(American Film Institute)の2003年度の映画ベスト10。

1.American Splendor
2.ファインディング・ニモ
3.白いカラス
4.イン・アメリカ/三つの小さな願いごと
5.ラストサムライ
6.ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還
7.Lost In Translation
8.Master & Commander
9.モンスター
9.ミスティック・リバー

Movie City Centreというサイトでは、上記AFIのほかに10の批評家や団体の選び出したベスト10が載っている。

その中で取り上げられていたアジア圏の映画では、『さらば、龍門客棧』と『PTU』と『10話』、『ブリスフリー・ユアーズ』はわかった。他にもあるかもしれないが、英題なのできちんと調べないと不明。韓国映画の流れは、まだ西洋(←!)にはさほどの影響は与えていないのだろうか。ムン・ソリあたりは、昨年『オアシス』、今年《浮気する家族》で評価されてるようだが。

2003.12.15

まだ終わらない映画祭ロード

11月初めの東京国際映画祭から始まって、きょうのカール・ドライヤー(『怒りの日』)で前売りチケットは終わりのはずだったが、月末の『台湾映画祭』のおかげで、あと6本。……バカだ。

その『怒りの日』も、『裁かるるジャンヌ』に引き続いて立ち見。相変わらずよくお客さんが入っている。1600年代の魔女狩りの話だが、「かわいらしい」としか形容しようのないふっくらした頬の老女(マーテ)が魔女として火あぶりにされる前の拷問シーンは、そんなに生々しい映像はないにもかかわりず、とても心が痛む。『奇跡』で神がかりになったヨハンネスを演じたプレペン・レアドーフが、ここでは、父の後妻となった若きアンネと恋におちる息子を演じる。『奇跡』や『ジャンヌ』と重なる表現が幾つか見られた。主演女優は今度も凄い。

もちろん時代を感じさせないリアルな人間の感情が描かれていて、さすがの怖さだが、やはり「時代劇」というのは、見る側にいくらかでも「遠い昔の話」だという意識を抱かせる。『ゲアトルーズ』のような現代劇をもっともっと見たかった気がする。怖くて重くて疲れるけど。

その後、恵比寿ガーデンシネマで『10ミニッツ・オールダー 人生のメビウス』を見る。映画は面白かったが、まわりは一杯きげんのカップルだらけで日曜日に恵比寿なんかに来たことを後悔した(笑)。俺だって金があればエビスが飲みたかったよ。

一番完成度が高く美しかったのはビクトル・エリセ。一番ハイブロウだったのはヘルツォーク。一番ほっとしたのは陳凱歌。もう一度見たいのはカウリスマキ。一番さりげなくかっこいいのはジャームッシュ。一番引き込まれたのはヴェンダース。一番好きなのはスパイク・リー!

そうそう、韓国青龍映画賞、助演男優賞は『地球を守れ!』の社長だったんだ! あの映画の屋台骨となり、シン・ハギュンの熱演を浮かせなかったのは彼の力だと信じていたので、本当に嬉しい。あの大屋政子スタイル(←わかる人、いるのか?)、似合ってたもん。しかもあの格好のままで、「社長の顔」と「もう1つの顔」をくっきりと見せてくれるところ、見蕩れたし(爆)。

2003.12.03

妖夜廻廊

12月13日に授賞式が行われる台湾金馬奨で、主演男優賞(呉彦祖)と助演女優賞(惠英紅)にノミネートされている『妖夜廻廊』。B級お耽美サイコホラーとしか思えないのだが、よくぞ選んでくれたなあ……と。

日本では、「ここしかねえだろう~!」東京国際ファンタスティック映画祭で10/31にオールナイト上映された。主演の呉彦祖(ダニエル・ウー)が来てくれたが、その美人さんには目もくれず、監督の李志超(ジュリアン・リー)も来たらいいなという淡い期待を胸に、監督の前作『心猿意馬』のVCDを鞄にしのばせて会場にいたのは自分ぐらいのものだったかも知れない……。

それは、たまたま2~3週間前に見たそのVCDの、”ベン兄貴”こと呉毅将と”へいちゃん”王喜のラブラブっぷりに、心を奪われたままの状態だったからだが……。

『心猿意馬』は3つのエピソードが微妙にからんだオムニバス構成で、やはりB級臭がただよっているわけで(三級片なんで仕方ないのだが)、でも呉毅将と王喜の場面だけはB級臭を吹き飛ばす勢いの、リアルさと熱さだった。

ジュリアン・リー監督はテレビ出身で、写真やアート作品や小説を手がける多才な人。映画は2本とも、彼の小説を映画化したもの。ホームページは、ジャンル別に細かく自作を紹介したこだわりのうかがえるサイトで、映画『ブエノスアイレス』の撮影に、夏永康(ウィン・シャ)と共にスチールカメラマンとして参加したこともそこでわかった。

残念ながら、ファンタでジュリアンにまみえることはなかったが、作品は、美人(ダニエル・ウー)を得てはしゃぎまくったかの如き監督ワールドが思う存分展開されていた。

アーティストである主人公の「作品」は、実際のジュリアン自身のサイトで見た自作アートだったし、設定は同志小説そのものだし、最も美しい演出は美人(!)の自慰シーンだし、裸でまどろむオープニングも、モチーフの絵画も、おサルも、監督自身が顔を出すあたりも、隅から隅まで彼の趣味で満たされている。

肝心の内容は、観客の頭の中にクエスチョンマークがぽっかり浮かぶ素敵(!)な仕上がりで、ティーチインでも、主演俳優自身が「結論は見た人なりの解釈でいい」という意味の答えをしており(というか、そう答えるしかないよな……)、期待通りの脱力をもたらしてくれた。さ~す~が、ジュリアン。

見どころは、図書館のじいさん(物語のキーマンである)のキュートな持ち味と、主人公が元クラスメートにすがりつくシーンといったところか。

2003.12.01

香火が最優秀作品賞

2003年の東京フィルメックスの結果は、最優秀作品賞が中国映画の『香火』(審査員特別賞が『Joy of Madness』)。

卒業制作で、こんな淡白な題材(テーマが淡白じゃないのは監督の言う通りしっかり伝わってきたけど)を選んだ若者が、ほんとはこの先何を撮りたいのか、何に興味があるのか。MTVやCFは生活のためと言い切った彼だからこそ、Q&Aで聞きたかった。力のある人だしね(独創性はさほど感じなかった)。んなわけで、寧浩くん(←後ろにヒロシがあると反射的に「くん」をつけたくなる……)の次作は、とても楽しみだ。かくして、そんなヒロシはフィルメックスのお手つき監督となったのだった。何年後かに、オープニング作品引っさげてやってくるんだろうか?

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